みなさん、“うりずん”という言葉をご存知ですか?
沖縄は関東地方よりもだいぶ早い3~4月にかけて海開きをし、穏やかな暖かさが続きます。特に4月は、年間で最も天気が安定していて海水浴日和です。このような気候のことを沖縄の方言では“うりずん”というのだとか。
この独特の方言が特徴の沖縄ですが、昔から“長寿県”という印象があると思います。しかし、みなさんの予想と反して、このたび日本一の肥満県になってしまったのです!
2012年1月31日に厚生労働省が発表した「都道府県別肥満及び生活習慣等の状況」ランキングに、日本中でどの県に肥満といわれる人が多いのかを調査した結果があるのでご紹介します。
■肥満県ランキング
1位:沖縄 45.2%
2位:宮崎 44.7%
3位:栃木 40.5%
全国平均が31.1%というのに対して、沖縄は約14%も上回っていますね。若者の食生活の乱れは全国的に共通していますが、「なぜ沖縄が?」と思う人も多いはず。
その理由は以下の通りです。
■沖縄の人が太り始めた理由
アメリカの軍政下におかれた戦後より、沖縄にはアメリカの食文化がいち早く定着しました。
そして、食料不足が深刻であった戦後は、米軍の軍用食料からポークランチョンミートが普及し始め、大量に消費されていたのです。
沖縄でよく見かけるファーストフードやステーキ、アイスクリームなどもアメリカの食文化の代表です。それだけではありません!
沖縄の気候は皆さんがご存知のとおり亜熱帯気候で、年間を通して暖かいですよね。そんな中で、鮮度が落ちてしまった食材をどのように美味しく食べるかが重視されていて、油を使って揚げた料理や、味付けを濃くした料理を食べる人が多いのです。
■体や美容にいい食べ物もたくさん!
「じゃあ、沖縄の食事は全て高カロリーで体にいいものはないの?」と思ってしまいますよね。いいえ、そんなことありません。沖縄には健康や美容に良い食べ物もたくさんあるんです。
代表的な食べ物は以下のとおり。
(1)黒糖
サトウキビだけを原料として、糖汁を搾って煮詰めたものが黒糖です。
昔から上質な和菓子に使われてきた黒糖ですが、ビタミンB1、B2、カリウム、リン、ナトリウム、鉄などのミネラルが豊富で、疲労回復や体の調子を整えるのに欠かせない栄養素を効率よく摂取することができます。
(2)豚肉
沖縄県民のお肉の消費量は、1人あたり一日に90~100gです。これは全国平均の1.3倍で、中でも豚肉の消費量が多いのです。骨や皮がついたままじっくり茹でる料理など、コラーゲンをたくさん摂取できるものが多くあります。
(3)豆腐
郷土料理の”ゴーヤチャンプル”など、沖縄料理には豆腐も多く使われます。お肉だけでなく、豆腐の消費量も多く1人あたり一日90g食べていることになります。
これは、全国平均の1.3倍です。豆腐は主食の代わりにすれば低カロリーでお腹が膨れてダイエットになり、イソフラボンや抗酸化作用のあるビタミンEも摂れます。
俳優の小栗旬さんと入籍をした沖縄出身の超人気モデル山田優さんは、冷蔵庫に豆腐を常備しているそうです。あのスーパーボディの秘訣には、豆腐が関わっているのかも?
そうと知ったら積極的に豆腐を食べたくなりますよね?
いかがでしたか? 沖縄が長寿県として知られていたのは、現在、高齢の人たちがアメリカの食文化が入ってくる前から送っていた沖縄元来の食文化のおかげだった、というのはちょっと意外に思いませんか?
高カロリーなものが増えたせいで肥満県になってしまいましたが、元々の食事はとても体にいいのです。
ゴールデンウィークを使って沖縄へ行こうと思っている人は、昔ながらの沖縄料理を意識して食事をしてみると、肌や体全体の調子がよくなるかもしれませんよ!
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【参考】
※ 厚生労働省 – 都道府県別の肥満及び生活習慣等の状況
(著:高木沙織)