集団登校中の児童の列に、またも車が突っ込んだ。
27日朝、路線バスを待っていた小学生らに軽乗用車が突っ込み、小学1年の男児が死亡した千葉県館山市の事故。男児らがいたバス停の標識は10メートルほど引きずられ、辺りには大きな衝撃音が響きわたった。男児の母親とみられる女性は、「目を開けて」と何度も叫んだ。
バス停では、死亡した山田晃正君(6)を含めた小学1年の3人と、3年の1人、保護者2人がバスを待っていた。館山署などによると、バス停は、緩いカーブの手前のわきにある。自動車運転過失傷害容疑で逮捕された大河原央徹容疑者(20)は、「ボーッとしていた」と話しており、同署は前方不注意で曲がりきれなかったとみている。
児童らは山田君を先頭に一列に並んでいた。軽乗用車は山田君をひき、車体の下に巻き込んだまま25メートルほど進んだところで止まっていた。バス停標識も約10メートルほどずれており、一緒に引きずられたとみられる。近所の主婦(65)によると、大河原容疑者は事故後、「ごめんなさい」と言いながら母親とみられる女性に土下座し、女性は倒れている山田君に覆いかぶさって、「目を開けて」と何度も声をかけていたという。