最終更新日:2011年1月22日
多くの人でにぎわうボロ市通り
外国人のお客さんもいらっしゃいます
世田谷の冬の風物詩「世田谷のボロ市」が、12月15日・16日、1月15日・16日に、世田谷代官屋敷を中心とした通称「ボロ市通り」(世田谷区世田谷1丁目)周辺で開催され、骨董品や古着、食料品などを求める多くの人々が全国各地から訪れました。
「ボロ市」は、430年以上続く庶民の年中行事で、毎年12月と1月の15・16日の年2回開催され、東京都の無形民俗文化財にも指定されています。その起源は、関東を制覇した小田原北条氏に、世田谷の領主だった吉良家七代目・頼康が願い出て、天正6年(1578年)に、市場税などを一切免除し、商人が自由に交易できる場とする「楽市」を開いたのが始まり。
明治時代には、1月に初市が開かれ、12月の市とともに年2回となりました。日清戦争以降、古着やボロが多く売られ、特に、着物のつぎやわらじの補強に使うボロが盛んに売買され、午前中には売切れてしまうほどで、これが「ボロ市」の名の由来といわれています。
今回は、国の重要文化財に指定されている「世田谷代官屋敷(同区世田谷1-29)」を中心に東西に延びるボロ市通りとその周辺の路地など約1kmに渡る道路の両側に、時計やたんすなどの古道具、着物や帯などの古着、籠などの手作り製品、正月飾り、食料品など約750店の露店が並びました。午前9時の開始と同時に通りは人で埋めつくされ、人気の「代官餅」には30分以上の行列ができ、長いときには1時間30分以上待たなければならないほどでした。また、掘り出し物を見つけようと品定めする人や、売り手と値段交渉する人、骨董品や臼・杵など日本ならではの道具を興味深げに見る外国人なども多くいました。
433回目を迎えた今回のボロ市には、4日間を通じて71万人が来場し、ボロ市通りは多くの人で賑わいました。
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