静岡県、肝炎検査を呼び掛け 対策推進計画を策定
拠点病院と連携も
静岡県は県肝炎対策推進計画を策定し、26日に公表した。計画期間は2012年度から3年間。B型、C型肝炎が原因となる肝疾患の死亡率減少を目指し、肝硬変や肝がんへの進行予防を図る。
県疾病対策課によると、集団予防接種での注射器の使い回しでウイルスが感染したB型肝炎の感染者は、県内で推定3万3千〜4万2千人。出産や手術の際に使われたフィブリノゲンなどの血液製剤が原因のC型肝炎感染者は6万〜7万2千人とみられる。
推定感染者数に比べ検査をした人は少なく、11年度に県保健所で検査した人はB、C型合わせて1600人にとどまるという。
計画では、県内8医療圏ごとに検査を広報する方法や、肝疾患を診療する拠点病院との連携などを掲げた。検査して陽性と判断された人には、専門医などを紹介する肝臓病手帳を配布する。
担当者は「肝臓は沈黙の臓器。体調悪化で感染が分かったときには、かなり病気が進行している」と指摘。「検査で感染が分かれば進行を抑えられる。ぜひ検査してほしい」と呼び掛けている。 (加藤隆士)
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