東北のニュース

震災関連死1618人 福島、最も多い764人 政府初公表

 平野達男復興相は27日の閣議後会見で、東日本大震災の避難生活で体調を崩して亡くなったり、自殺したりして「震災関連死」と認定された死者数を明らかにした。3月末現在の集計によると、東北4県の1580人を含む1都9県の計1618人。政府が津波や建物倒壊などによる直接死と区別し、関連死の状況を公表するのは初めて。
 都県別の内訳は、福島が764人で最も多かった。次いで宮城が636人、岩手は179人、山形は1人。東北以外では茨城が29人、千葉、長野が各3人、埼玉、東京、神奈川が各1人だった。
 復興庁は関連死を「震災による負傷の悪化などで亡くなり、市町村が災害弔慰金の支給対象に認定した人」と定義。都道府県を通じて市区町村に該当者を照会し、取りまとめた。
 震災関連死について、平野復興相は「率直に多いと感じた。生き延びた命をなくすなというつもりでやってきたが、深刻に受け止めなければならない」と述べ、対策を強化する考えを示した。
 兵庫県と大阪府を合わせて921人が関連死と認定された阪神大震災を大幅に上回った。警察庁が公表している4月25日時点の死者・行方不明者数は1万8914人で、関連死を加えると2万人を超える。県別では宮城は1万1767人、岩手が6073人、福島が2583人となる。
 復興庁は関連死の調査を重ね、少なくとも年1回は公表する方針。


2012年04月28日土曜日


関連記事

powered by weblio


Ads by Google

△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS