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天の川銀河に100億の地球型惑星
Image courtesy NASA ESA and M. Kornmesser (ESO)
天の川銀河の恒星は惑星を従えているのが普通のようだ。画像は、そうしたごくありふれた恒星と惑星に満たされた銀河をイメージしたイラスト。惑星の軌道と主星との距離は、実際の距離に比べて大幅に誇張されている。
1995年に設立された共同プロジェクト「PLANET(Probing Lensing Anomalies NETwork)」は、南半球にある5基の望遠鏡を使い、2005年から6年間に渡って重力マイクロレンズ現象を捉える観測によって数百万の恒星を調査した。
その結果、恒星周辺の惑星には例外よりも規則性が多いと結論づけた。観測対象となった恒星は、平均して1つ以上の惑星を保持していた。これは、地球からわずか50光年の範囲内に1500以上の惑星が存在する可能性を示している。
また研究では、巨大化した木星サイズの惑星よりも、地球サイズの惑星がはるかに多く存在すると結論づけている。われわれの銀河の全域では、100億もの地球型惑星が存在することを示唆することになるという。
研究の成果は、「Nature」誌の2012年1月12日号に掲載された。
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