自民憲法改正草案:憲法9条に国防軍 天皇は「元首」

毎日新聞 2012年04月27日 22時56分(最終更新 04月28日 00時51分)

自民党憲法改正推進本部で取りまとめた憲法改正草案を手に記者会見する谷垣禎一総裁=東京都千代田区の同党本部で2012年4月27日、藤井太郎撮影
自民党憲法改正推進本部で取りまとめた憲法改正草案を手に記者会見する谷垣禎一総裁=東京都千代田区の同党本部で2012年4月27日、藤井太郎撮影

 9条については「戦争放棄」を維持したが、自衛隊を「国防軍」と明記。「自衛権の発動を妨げるものではない」との条文を追加し、現行の憲法解釈では認めていない集団的自衛権の行使の容認を明確化した。国の領土や領海などの保全義務も新設した。

 武力攻撃や大規模災害などの際に、首相が「緊急事態」を宣言し、国民が国の指示に従う義務があるとの規定も盛り込んだ。

 憲法改正の発議要件については、現行の衆参両院の「3分の2以上」の賛成を「過半数」に緩和した。一方で参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」で問題化している参院改革には触れていない。

 「信教の自由」では、国や地方公共団体が、社会的儀礼や習俗の範囲内で宗教的活動に関与できると規定し、首相の靖国神社公式参拝への道を開く意向だ。【坂口裕彦】

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