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技術流出で韓国企業など提訴
4月25日 18時27分

大手鉄鋼メーカーの新日鉄は、退職した技術者を通じて特殊な鉄鋼製品の製造技術を不正に取得したとして、韓国の大手鉄鋼メーカーなどに対して1000億円の損害賠償と、製品の製造と販売の中止を求める訴えを、25日までに東京地方裁判所に起こしました。

新日鉄によりますと、韓国の大手鉄鋼メーカーの「ポスコ」は、新日鉄を退職した技術者を通じて変圧器などに使われる特殊な鉄鋼製品の製造技術を不正に取得したとして、これまで「ポスコ」に対して製造を中止するよう求めていました。
しかし、解決の見通しが立たないとして、25日までに「ポスコ」や新日鉄の元技術者などに対して、合わせて1000億円の損害賠償と、この鉄鋼製品の製造と販売の中止を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。
新日鉄では、退職した技術者は「ポスコ」側に鉄鋼製品の製造に関する新日鉄の内部資料を不正に渡していた疑いがあるとしています。新日鉄とポスコは互いに株式を持ち合うなど提携関係にありますが、今回の訴えの対象となっている鉄鋼製品を巡っては激しいシェア争いを繰り広げています。
今回の提訴について、ポスコは「訴えの詳しい内容が分からないので、事実関係を確認している」と話しています。

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