今月の13日に一部報道で明らかになった、母親が生活保護を受給していると知りながら一切のサポートをしない「中堅芸人」の存在。
時間を経るごとに反響は大きくなり、とうとう19日にはこの「中堅芸人」の正体が「次長課長」の河本準一であると断定された記事も登場した。
ネットでは、河本の推定年収はおよそ5000万円であるという書き込みも見られた。それが嘘でも本当でも、平均的な収入を遥かに超える大金を稼いでいることは明白である。
既にTwitterや2ちゃんねるなどでは「「家族に養える能力があるやつに生活保護なんて許すなよ」、「金があるなら自分の親ぐらい養え」という声も上がり始めているが、肝心の河本本人はこの疑惑については沈黙を保ち続けている。
親子関係が冷め切っているわけではなく、河本は出演する番組で度々母親との思い出を語っており、関係は良好なよう。さらに「一人二役」という母親と河本が一緒に写っている表紙の本を出版している。このような親子関係の中で、生活保護を受給してきたことが、多くの人々のひんしゅくを買っている。
そこでlivedoorネットリサーチでは、「売れっ子芸人の母が生活保護 納得できる?」と題するアンケートを行い、2410名が投票を行い、うち92.7%が「納得できない」と答えた。
納得できないとするその理由を幾つか抜粋してみると、
・売れっ子じゃない芸人の母親だったり、息子がフリーターだったりならば、仕方ないよね…とは思うけれども。
・税収40兆円の国で、生活保護費で食い潰されている額3兆円。 真面目に働いて納税する者が馬鹿を見るレベル。
・生活保護は生きていく為の最後の砦。親類がいるなら必要ない。
・これが親戚だのと等身がはなれているのならまだしも、自分の母親の面倒見れないって、人としてどうなんだか。
・生活保護の不正受給の厳罰化と資格調査をしっかりとすべき。親もしくは子の関係でどちらかがしっかりとした収入がある以上、生活保護は支給すべきではない。
と、このように率直に生活保護の受給を咎める意見で占められている。
また、同時に支給を決定した自治体の対応を疑問視する意見も見られている。昨今は生活保護の不正受給が問題になることが多く、反感を抱いている方は多いようだ。
ネット上では、河本が母親に「もらえるもんはもろといたらええねん」とアドバイスしたという情報も流れてきている。
これを目にした人々によって、「納得できない」の投票も大幅に増加したのかも知れない。
反対に、「納得できる」と回答した人々の割合は7.3%に留まった。
・日本は世帯単位でしか物を見ないし。生活に困ったら、まず家族、次に親戚に頼れという文化。
・実の子がいても、不仲で遠くに住んでいれば、生活保護はもらえるということだ。 よほど親子関係が冷え切っているのだろう。
・親も親なら、子も子ということだろう。 5000万も稼いでいるなら、所得税は1000万を優に超える。
・生活保護が200万ぐらいとしても、国に納めている税金のほうが多いから、まあ、いいんじゃない。
・確かにあまりいい気分はしないが、それでも納得せざるをえない。頼れる親類がいるなら頼れで門前払いしていたらみんな餓死するよ。いや既にそうなっている。
・在日の不正受給者は脅迫で無理矢理ねじ込むから、こう言う事とは一切関係がない。これを否定しても結局弱者を追いつめるだけになる。
と、今回の騒動をかなり冷静に判断している人も多いようだ。
確かに、自治体の判断基準にも問題があるし、申請から受給の可否までの定められた時間が短いため、十分な調査がなされないことも以前から指摘されている。
また、河本個人の納めている税金が一般人とは比較にならないほど高額であることから、今回の肉親の受給も大事とは思えないとする意見も見られた。
現在、日本の予算のおよそ9%は生活保護受給者のために使われており、生活保護受給者は半世紀ぶりに200万人を越えている。そろそろ、個人に対して受給するか否かの判断を改める時期に来ているのかも知れない。
(伊藤結児)
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