放射能はいらねえ~ 牛乳を飲みてぇ~

清志郎が生きていたら、今の現状に何を叫んでいたんだろう。

宮城の放射線量過去平常値 0.0176~0.0513μSv/h(文科省発表)
堀場製作所Radi PA-1000でγ線(μSv/h)を測定。


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大震災から1年 天国に届け花火2万発 仙台・泉ケ岳
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/03/20120311t15019.htm
河北新報 2012年03月11日日曜日

仙台市泉区の泉ケ岳スキー場で10日、東日本大震災の犠牲者鎮魂のための打ち上げ花火イベント「天国にぶっ放せ!」(実行委員会主催)が開かれた。招待された被災者ら約1500人は雪が舞う中、次々と上がる花火を静かに見守った。
 会場では、犠牲者とほぼ同じ数の2万発の花火を打ち上げた。大きな尺玉に時折歓声が上がったが、多くの人は亡くなった人へ祈りをささげるように、冬空に浮かぶ火の花をじっと見詰めた。
 石巻市の同級生を津波で失った仙台市泉区の会社員白田昭一さん(68)は「彼は責任感が強く、消防士として避難を呼び掛けていたという。普段言えずにいた『ありがとう』という気持ちを伝えたくてやってきた」と故人をしのんだ。
 実行委は、被災地で家屋の片付けを手伝ってきた仙台市の支援グループ「スコップ団」を中心につくった。協賛金を呼び掛け、3000万円以上が集まった。

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福島原発4号機 プールのヒビ割れだけでも人類史上最悪の事態に
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120308-00000303-sasahi-soci
週刊朝日 3月8日(木)8時49分

 福島第一原発事故の直後、CNNテレビで「すでにチェルノブイリと同じレベルだ」と指摘した米原子力技術者、アーニー・ガンダーセン氏。さらに原発の即時全廃を訴える作家・広瀬隆氏が対談で福島第一原発4号機の危機的状況を指摘した。
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広瀬:私の講演会では、ガンダーセンさんが3号機の爆発で、使用済み核燃料プールで即発臨界が起こった可能性について解説しているインターネットの動画を見せています。東京電力は認めませんが、私はあなたの解析に間違いないと思います。

ガンダーセン:今は、爆発の原因を厳密に特定するのは難しい段階ですが、上向きのベクトルで劇的な爆発が起こったこと、爆発位置と偏りを考えると、核燃料プールで不慮の臨界が起こったと考えるのが自然です。

広瀬:原発敷地内で極めて高い放射線量が検出されたのも、臨界暴走でプールの核燃料が飛び散ったと考えると、現場の状況と符合します。著書『福島第一原発 ―真相と展望 』(集英社新書)では「4号機のプールで火災が起きたら、日本を脱出せよ」と警告していますね。

ガンダーセン4号機の核燃料プールは、今も日本列島を物理的に分断するほどの力を持っています。震災時、このプールには炉心数個分もの使用済み核燃料が入っていたのです。大気圏内で行われた過去の核実験で放出された総量に匹敵するほどの、放射性セシウムが眠っています。

広瀬:しかも、おそろしいことに、核燃料プールは遮蔽されていません。

ガンダーセンまさに「格納されていない炉心」です。今は水で冷やしていますが、プールにヒビが入るなどして水位が下がり、冷却できなくなると、温度が上がって燃料棒の鞘であるジルコニウム合金が発火するのです。こうなると、もはや水では消火できない。核燃料が大気中で燃えるという、人類のだれも経験したことはない、おそろしい状況になるのです。

広瀬:今回の事故とはけた違いの膨大な放射性物質が出てくる。大惨事です。

ガンダーセン:まさしく。震災直後、日本では1、3号機の爆発に気を取られていましたが、米原子力規制委員会(NRC)は、この事態を非常に心配してきました。私自身もそうです。

広瀬:私は、ボロボロの4号機の燃料プールがガラッと崩れて、核燃料がバラバラと飛び散る事態を心配してきましたが、燃料プールのコンクリートに亀裂が入っただけで終わり、ということですね。

ガンダーセン科学にとって未知の大惨事になります。

※週刊朝日 2012年3月16日号

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「現状に打ち勝てない」 福島から避難後、夫自殺 
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004865188.shtml
神戸新聞 2012/03/07 10:17

 あの原発事故さえなければ、幸せな日々が続いていたはずだった。東日本大震災の後、福島県二本松市から兵庫県内に妻と娘と避難してきた男性(38)が、昨年末、最愛の2人を残して自ら命を絶った。仕事を失い、兵庫で再起を期したが、将来への不安を拭えずうつ病を発症。残された遺書には「現状に打ち勝つ気力がもうない」と殴り書きされていた。

 兵庫に移り住んで半年が過ぎた昨年11月。尾崎裕子さん(36)は長女の理彩さん(7)と帰宅して、夫の遺体を見つけた。取り乱す裕子さんに、理彩さんが泣きながらすがりついた。「早く病院に連れて行ってあげて」

 二本松市に暮らし、国際機関の講師として働いていた男性。震災後、職場が避難所となったため職を失い、勤務先から提供されていた住居からの退去も迫られた。さらに、目に見えない放射能への不安も募った。

 男性は向上心が強く、昨春には通信制大学院への入学を計画していた。だが希望は一気に暗転。兵庫で職を見つけて転居したが、狂った歯車は元に戻らない。「眠れない」とこぼし、表情に疲れがにじんだ。優しかった男性が娘を怒鳴りつけ、後で自己嫌悪に陥っていたこともあった。

 男性が精神科医のカウンセリングを受け、薬の処方を受けていることが、秋になって初めて分かった。「真面目な人だから家族を守りたい、心配はかけられない、と思っていたんだと思う」

 理彩さんは葬儀後、悲しみを表に出さなかったが、浴室で隠れて泣いていた。働き始めた裕子さんの帰宅時には、駅まで迎えに行く。「お母さんは私が守るから」。母と娘で遊びに行った場面の絵には、今も必ず「家族3人」の姿を描く。

 震災から1年。次々と降りかかる災いを顧みる余裕もなく走った。ふと立ち止まり、夫の死が震災を原因とした「関連死」に当てはまるのでは、との思いが膨らむ。

 「なぜ夫が隣にいないのか、と寂しさが噴き出す瞬間がある。あの原発事故さえなければ、元のまま暮らせていたんです」。それまでこらえていた涙がこぼれ落ちた。=文中仮名

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シンディ・ローパーさん石巻訪問 小学校に桜の苗木贈る
http://www.asahi.com/national/update/0305/TKY201203050454.html
朝日新聞 2012年3月5日20時16分

 米国の歌手シンディ・ローパーさん(58)が5日、東日本大震災の津波で浸水した宮城県石巻市の大街道小学校を訪れた。約350人の児童が待つ体育館に両手を振りながら現れたローパーさんは、手拍子に合わせて歌を披露。桜の苗木10本を児童らに手渡し、「木は再生の象徴。桜の花を見て元気を出して」と話した。

 自宅が全壊し、祖父母宅に身を寄せている6年戸田光祐君(12)は「元気をもらった。花がたくさん咲くよう大切に育てたい」と話した。

 ローパーさんは震災が起きた昨年3月11日に来日、「こういう時こそ音楽で力を与えたい」と帰国せずに公演を続けた。今月11日に東京・渋谷で開くライブは、ローパーさんの意向で被災3県の映画館で無料生中継される。

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ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた“初期被ばく”を追え
NHK教育テレビ ETV特集2012年3月11日(日) 夜10時


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 福島第一原発事故は事故初期に大量の放射能を環境中に放出した。中でもヨウ素131は、チェルノブイリでは、体内に取り込んだ子供の一部に、甲状腺がんが現れるなど、その危険性は国際的に認められている。

 しかし、今回の事故では、住民にヨウ素131の影響がどれだけあったのか、その詳細はわかっていない。ヨウ素131は半減期8日と短い間に消失してしまうため、早期の測定、調査が必要とされてきた。しかし、国は、事故初期の現場の混乱などによって、ヨウ素131の動きを十分に捕まえることができず、住民の内部被ばく調査も行うことがなかった。

 浪江町津島地区は事故初期から大量の放射能におそわれた。環境中に大量のヨウ素131があったと見られる時期も、多くの住民にその情報は届いてはいなかった。無防備なままヨウ素131にさらされた可能性がある住民の間では、子どもへの影響を懸念し、どれだけ被ばくしたのか知りたいという声があがっている。

 どうすれば事故初期の被ばくの実態に迫れるのか。取材を進める中で、事故初期に独自の甲状腺調査が行われていたことや、これまで公開されていなかった原発周辺のデータがあることが判明。放射能測定の草分け岡野眞治博士や気象シミュレーションを行う研究者たちとネットワークを築き、その解明に挑む。

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イエローケーキ ~ウラン採掘の現場から~
2012年3月12日 月曜深夜[火曜午前 0:00~0:50]

 原子力発電の燃料となるウランは、鉱石からイエロー・ケーキに精製する過程で大量の放射性廃棄物が発生する。原発に比べ、伝えられることの少ない鉱山の問題に焦点を当てる。
 旧東ドイツ南部、ヴィスムートのウラン鉱山は、冷戦時代にソ連の核兵器用ウランを産出し一時は12万人もの作業員が採掘に従事。統一後、ウラン生産は無期限停止となったが、膨大な廃棄物や、作業員の高い肺がん発症率など、その爪痕は深い。65億ユーロもの税金を使って行われている危険な処理作業に未だ出口は見えない。
 ナミビアはウラン産出新興国。ロッシング鉱山では、男性作業員に混じって多くの女性たちも採掘作業に従事する。被爆への不安はあるが、安定した収入のため大型トラックを日々、運転している。
カナダ北部、人口100人あまりのウラニウム市。世界最大のウラン生産企業カメコ社やフランスの原子力産業アレバ社が操業するウラン鉱山で働く作業員たちは、放射能による健康への被害を否定する。それどころか、新たなウランの鉱脈の調査を行い、使用済み燃料の貯蔵施設の誘致も期待している。地域経済の柱が、ウラン生産なのだ。

 ドイツ、ナミビア、カナダ・・・どのウラン鉱山でも、放射性の汚泥と膨大な採鉱クズの処理に展望は無い。本当に原子力発電とは“クリーンなエネルギーなのか”と番組は問いかける。

原題:Yellow Cake The Dirt Behind Uranium
制作:Um Welt Film Produktions (ドイツ 2010年)

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地下深く 永遠(とわ)に ~100,000年後の安全~ (再)
2012年3月13日 火曜深夜[水曜午前 0:00~0:50]

 各国が頭を痛める原子力発電所の廃棄物問題。北欧のフィンランドが世界に先駆け、核のゴミの最終処分場の建設に乗り出している。「オンカロ」(フィンランド語で「隠し場所」)と呼ばれる処分場は、太古の岩盤層を深さ500mまで掘り下げた先に作られ、施設が国内で排出される核廃棄物で満パンになる約100年後に、入口を完全封鎖されるという。

 核廃棄物の最終処分が難しい理由は、実はその先である。廃棄物が出す放射線が、生物にとって安全なレベルに下がるまで、欧州の基準では少なくとも10万年かかるとしている。つまりオンカロは、人類の歴史にも匹敵する膨大な歳月の間、安全性の確保が求められるのだ。革命や戦争が起きたり、気候や地殻の大変動に見舞われたりしたとしても・・・

 最も危惧されているのは、今の人類が姿を消したあとの未来の知的生物が処分場に侵入し、放射線が漏れ出してしまうシナリオだという。そうならないよう、近づくと危険だという警告を伝えた方がいいのか?しかし、どうやって?あるいは何もせず、記憶から消し去ってしまう方がいいのか?原子力というパンドラの箱を開けた人類が直面する難問を描く。
 2010年 国際環境映画祭(パリ)グランプリ受賞作品

原題:Into Eternity
制作:Magic Hour Films (デンマーク 2010年)

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旧ソ連 原子力潜水艦の末路 (再)
2012年3月14日 水曜深夜[木曜午前 0:10~1:00]

 旧ソ連時代、退役した原潜は十分に管理されないまま放置されていた。ソ連崩壊とともに解体・処理はますます困難となる。原子炉を積んだままの潜水艦が何隻も腐食が進むままにされており、沈没による海の汚染だけでなく、第三国へ横流しされる危険も高まっていった。
 そこで放射能汚染と核拡散を防止するため、国際社会が協力して支援をすることになり、旧東ドイツ出身の原子炉封印処理の専門家デトレフ・ミータンがムルマンスクに乗り込んだ。ソ連の原発の反応炉処理を手がけてきた人物だ。
 ミータンの仕事は、放射能を帯びた原子炉を潜水艦本体から切り離し、特殊な技術で封印すること。そして、放射能が減少する70年から100年後まで保管する施設のあるコラ半島のサイダ湾まで運ぶことだ。炉の周辺以外の部品は、入念に放射能除去作業を施され、再利用される。解体される原潜の中には、2000年に魚雷の発射事故で バレンツ海に沈んだ巨大原潜クルスクも含まれている。
 処理によって海の汚染や核廃棄物の盗難は防げるが、サイダ湾の長期保存施設は本当に安全なのだろうか? そして、この先の処理を託された次世代は、冷戦の産物が本当に必要だったのかと問うだろう、と番組は締めくくる。

原題:The End of Red October
制作:Context TV (ドイツ 2010年)
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ドキュメンタリードラマ チェルノブイリの真相 ~ある科学者の告白~ (再)
2012年3月15日 木曜深夜[金曜午前 0:00~0:50]

 1986年4月26日に起きたチェルノブイリ原発の大爆発。旧ソ連の事故調査委員会の主要メンバーとして、事故後すぐに現地入りした科学者、ワレリー・レガソフが自ら見聞きした体験をまとめた回想録を元に描いたドキュメンタリードラマ。
 爆発事故は、皮肉にも停電などで外部からの電力の供給がストップした際にいかに原子炉を安定して運転させるかを確かめる安全試験の最中に起きた。すぐに消防が駆けつけ消火作業にあたったが、放射線を浴びて倒れていった。現場には、事態を正確に把握して指揮をとれる者はおらず、幹部たちは何とか事故の情報を内輪にとどめることだけに執着した。その結果、事故の後も多くの従業員が発電所にとどまり被爆した。さらに、従業員の家族などが暮らす人口3万5千の街では、事故の情報は伝えられず、見えない死の灰が降り注ぐ中で、いつもと変わらぬ生活を送っていた。
 2ヵ月後、IAEA国際原子力機関で報告を行うこととなったレガソフは、事故の影響の大きさを考慮して、ありのままの全てを公にすべきだと主張するが、政府側はレガソフを諭し、事故は従業員の操作ミスが重なったために起きたとだけ、公表させた。
 チェルノブイリ原発事故の現場で何が起きていたのかを生々しく描くとともに、事故の背景に、単なるミスを超えた国家や社会のあり方が横たわっていたことを指摘する。

原題:Chernobyl Nuclear Disaster
制作:BBC/Discovery Channel/ProSieben (イギリス/アメリカ/ドイツ 2006年)

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経団連 米倉会長 必死に東電擁護のワケ
http://gendai.net/articles/view/syakai/135382
日刊ゲンダイ 2012年2月28日

「国有化なんてとんでもない」
<出資企業が“原発ビジネス”に参入>

 いったい、何をそんなにムキになっているのか。日本経団連の米倉弘昌会長(74)の“東電擁護”発言が止まらない。
 27日の定例会見では、原発事故に対する勝俣恒久・東電会長(71)らの経営責任について、「経営問題で事故が起きたのではなく、大災害で引き起こされた」「経営の態度はちゃんとしている」と強調。「政府の対応が間違っているのは、東電に非難が向けられていることだ」と国の姿勢を一喝した。

 米倉会長は東電の実質国有化にも猛反発していて、13日の会見では「国有化なんてとんでもないカン違いだ!」と枝野経産相を非難している。
 菅、野田両政権の失政悪政は言うまでもないが、米倉会長の東電擁護もちょっと異様だ。

 例えば、原発事故直後には「1000年に一度の津波に耐えているのは素晴らしいこと。原子力行政はもっと胸を張るべきだ」と記者団に話していたし、海外メディアには「東電自体が被災者だ。甘かったということは絶対にない」と、必死にかばっているのだ。
 ここまでくると「何かあるんじゃないのか」と勘繰りたくもなる。

「米倉氏が会長を務める住友化学は、年間110億円もの電気料金を東電に払っています。もっとも、東電は大口顧客の電気代を大幅に割引しているため、東電が国有化されれば住友化学の電気代負担は倍増する可能性もある。また、住友化学が出資する企業が震災前から、体内の放射性セシウムを除去する新薬を開発し、承認されている。原発関連ビジネスにもかかわっているから、東電=原発を擁護しているのでは、という見方もあるのです」(業界関係者)

 そういえば、米倉会長がシャカリキになっているTPPでも、恩恵を受ける米国の遺伝子組み換え企業と住友化学が提携していたことが分かっている。TPP推進も東電擁護も、すべては“我田引水”のためだとしたら、とんでもない話だ。

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【県民の健康調査】日本、人類への貢献(2月1日)
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4127&mode=0&classId=4&blockId=9929659&newsMode=article
福島民報 2012年2月1日
 
 18歳以下の県民の医療費を無料にする要望が、「医療制度全体の根幹に関わるので困難」と国から断られた。目的は県民の特に子供や若い世代の健康被害を長期間検査し、被害があれば直ちに回復することと、それを完ぺきに行うことで若い人たちが福島県内にとどまることにある。

 国の補助金が目的ではない。やりくりして独自の制度を貫徹したらいい。

 ことは福島県の盛衰に決定的に関わる。しつこい追及が大事だ。医療制度全体の根幹に関わるからやれないというのは解せない話だ。これほどの天災と人災の混在した大被害は人類の歴史に関わる一大事だ。
 その被害回復と回復過程の記録という歴史的情報を人類全体が共有することは、日本の医療制度の根幹そのものだ。

 今回つくづく人々が感じたことは、放射線による健康被害がどれほど浴びるとどんなものなのか、実は全然分かってないという事実だ。
 国や国際原子力機関(IAEA)なる組織も、学会も、個別の学者も、各種研究機関も、医者も、電力会社も、誰も彼も結局は、それぞれ説はあっても、確定的に人々を納得させる根拠ある説明はできていない。根拠になる正確な統計や調査がないからだ。
 結局いまだに各人どれを信じるかであって、確かな根拠はないに等しい。実感的にまあ大丈夫かと自らを納得させているだけだ。

 だから、いずれどうせまた世界のどこかで起こるであろう放射能被害に備えて、健康被害の有無を含めた情報を蓄積しておくことは、人類への貢献なのだ。それはとりもなおさず日本のあるいは日本人の、人類に対する医療的な社会倫理的な責任で、つまり医療制度全体のまさに根幹だ。
 それを原発事故と直接関わりのない病気やけがまで無料にするのはおかしいといったレベルの実にちまちました反論や、医療機関や医師の不足につながる懸念があるといった自己防衛と被害妄想で反対する視野の狭い歴史観のない連中にあきれ返る。差別の問題もそうして事実をうやむやにするところに根っこがある。

 日本の発展は世界の人類への貢献であり、そのための福島県からの電力供給は自分のためにやってきたことではない。公共のためだ。それが大震災をきっかけに今あだとなり、とんでもないことになっている。責任追及とは別に、日常はそのとんでもないところから再出発しているのだ。

 大迷惑を被った県民がどう立ち直り、若い人たちが成長し、生活を築き子孫を育んでいくか、その過程を全面的に支え情報を活用していくことは必須だろう。いわれなき差別や風評的排除は、事実が実はわからないことが全て原因になっている。
 
 だから医療的社会文明的検証の積み重ねが必要だ。もしそれがあれば、福島県民もいくらかでもより安心するか、あるいは根拠ある心配と対処ができる。
(前毎日新聞社主筆、福島市出身)

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