2008年7月14日
東レ株式会社
東レセハン株式会社
韓国・高麗大学内に「先端材料研究センター」を開所
東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:榊原 定征、以下「東レ」)と東レセハン株式会社(本社:韓国ソウル市、代表理事社長:李 泳官、以下「東レセハン」)は、本日、韓国・高麗大学創意館内に「先端材料研究センター(英文名:Advanced Materials Research Center(略称AMRC))」を開所しました。東レグループは、同センターを韓国における研究開発拠点と位置付け、日本・韓国・中国・米国をまたぐグローバルな研究開発体制を構築してまいります。
東レグループは、以前から営業拠点、生産拠点、開発拠点をグローバルに展開しており、現在3,000人以上の研究・技術開発者が日本国内(9ヶ所の研究所と6ヶ所の開発センターなど)や海外で研究・技術開発を推進しています。今後は、国際的人材の研究者が主体となる海外の基礎研究拠点をさらに充実させ、海外有力企業と連携した基礎研究を強化することに加え、日本人研究者との交流による双方の活性化、異文化融合による発想に基づいて新たな研究領域の開拓を目指します。
東レセハンは、(1)IT産業の中心に研究拠点を確保すること、(2)優秀人材の確保を目的に、材料研究所ソウル分所として2004年9月に高麗大学創意館(ソウル安岩洞自然科学キャンパス内)内に新素材研究センターを設置しました。高麗大学構内の韓国基礎科学支援研究院などの周辺の高度の分析機能を活用するなど産学連携を図り、研究開発を推進してきました。
今回の先端材料研究センターは、この新素材研究センターをベースに東レグループの韓国研究拠点として機能強化するものです。中国、米国につづく海外研究拠点として、これまで東レセハンが手がけてきたディスプレイ材料や半導体関連材料、電子回路材料などの電子情報材料分野をさらに強化・拡充するとともに、次世代の機能性フィルム、燃料電池および太陽光発電材料、ナノ素材など新規分野における研究にも取り組みます。このため、設備の拡充を図るとともに、現在約30人の研究者に加えて、新たに修士や博士の研究人材を採用し、3年後には60人規模の研究拠点として発展させていく計画です。
また、同センターでは、大学などの研究機関や、三星・LGなどに代表される韓国国内のIT関連企業との共同研究開発にも積極的に取り組んで参ります。特に顧客企業との共同研究開発においては、開発品のスムーズな評価実施による開発期間の短縮や、顧客のニーズに合わせた技術支援など、迅速な顧客対応が可能となります。さらに、部品素材産業に必要な要素技術開発および製品化技術の強化において、同センターをベースに日韓間の連携を強化してシナジーを最大限に発揮し、韓国国内の素材産業の競争力を高めることにも貢献して参ります。同センターの開所を通じて、より高いレベルの研究者育成や、理工系人材の雇用創出効果なども期待されています。
- <先端材料研究センターの概要>
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1. 設 立 : 2008年7月14日 2. 所在地 : 高麗大学創意館7階(ソウル安岩洞自然科学キャンパス内) 3. センター長 : 全 海尚(ジョン・ヘサン) 4. 担当役員 : 大林 元太郎(東レ理事)
<ご参考>
- 図 グローバル研究体制の構築
- ■東レ株式会社
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1. 設立 : 1926年4月 2. 所在地 : 東京都中央区 3. 代表者 : 代表取締役社長 榊原 定征 4. 事業内容 : 合成繊維、プラスチック・ケミカル、情報通信材料・機器、炭素繊維複合材料、環境・エンジニアリング、ライフサイエンスその他製品の製造および販売
- ■東レセハン株式会社
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1. 設立 : 1999年10月 2. 所在地 : 韓国ソウル市 3. 代表者 : 代表理事社長 李 泳官 4. 事業内容 : ポリエステル長繊維、不織布、ポリエステルフィルム、フィルム加工品、及びPETチップの製造販売
以上