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広瀬隆、川内(2):電力の嘘と義務、政府

 (電力不足の嘘を証明する:広瀬隆、川内からの続きです。)

  関電の嘘と義務ー4閣僚は騙されている!?  4/5 書き起こし「kiikochan.blog」氏から

2012.4.5 週刊朝日UST劇場、http://www.wa-dan.com/

広瀬隆
川内博史議員(民主党)
山口一臣
成瀬久美

政府は関電の電気不足の発表が嘘だって知ってる?

山口:
それでね川内さんにお聞きしたいというか私が知りたいのは
実際に福島の原発事故で、その警戒区域の中とかもずっと見てきたんですけれどね、
やっぱり、あれを見るともう絶対こういう事を起こしちゃいけないって普通は思うと思うんですね。
今回先程ちょっとニュースでお伝えしましたけれどもね、
6カ国の会談で、「安全性が妥当だ」という方向性で報じたみたいなニュースが流れているんですけれども、
今広瀬さんが説明してくれたみたいなそういう、背景とか事実みたいな事というのは、
たとえば野田さん達っていうか、政府の人達は知っているんでしょうか?
それとも、彼らも知らないんでしょうか?
どういうふうなもんですか?

川内:
広瀬さんの話を聞いて自分で調べればですね、確信を持てるというふうに思います。
しかし、例えば「今年の夏の電力需給の見通しについて」という
資源エネルギー庁が2月に作っているペーパーですけれども、
これを説明されて、この数字を見ると、
「あ、電力が不足する」と、思いこまされるという事に立ち至りますよね。
さらにこれは4閣僚会合、今再稼働するか否かの話し合いをしている
4閣僚会合に配られた資料なんですけれども、
これはもう、堂々とウソが書いてあるんです
ね。

山口:ウソが書いてあるんですか?

川内:保安院が作った資料ですけれども、

広瀬:どういう嘘ですか?

川内:
地震による影響について
安全上重要な機能を有する主要な設備については
地震の影響により、微小な漏えいが生じつような損傷があったかどうかまでは、現時点で確かな事は言えないが、
基本的には安全機能を保持できる状態にあったと推定される


これですね。

広瀬:これ、最大の問題ですね

川内:
ここ、ここを出発点にしているんですよ、4閣僚会合は。
「地震では損傷はなかった」と、「安全機能は保持」事をですね、出発点にしているんですね。
しかし、これはわたし保安院から紙を取ってあるんですけれど、
「何でこんなことするのかな?」って思うんですが、

地震による原子炉損壊があった可能性があることについて、
微小な損傷、彼らが言う微小な損傷ですよ、これは重大な損傷なんです

損傷があった事は解析結果と実測値の間に有意な差はない。

要するに損傷があったかもしれないと、
で、さらに検証が必要だと言っているわけですよ。

山口:自分たちで?

川内:自分たちで。
だけど閣僚に説明する紙にはですね、思いきりウソを書くんです
もう、ほんと、この国はいったいどうしているんだと、
どうなるんですか、と思いません?

広瀬:う〜ん、本当ですよね。

川内:
その嘘に基づいて協議をして、ま、妥当だみたいなことを言いだしているんですね。

山口:
こんな大事なことをですね、
暫定基準って、一体何なんですか?みたいな話じゃないですか。

広瀬:
ほんとうですよね。
大体暫定じゃ困る(4月5日の放送/6日には暫定安全基準ではなく決定になっています)

川内:
いい加減な事を言わないでくださいって思いますけれど、
先ほど山口さんが言ったように「おおむね了承に達した」っていうんですね。
「原子力発電所の再稼働にあたっての安全性に関する判断基準」というものをですね
私もきょう広瀬さんとお会いするんで大急ぎで入手して持ってきたんですけれども、

「稼働中の発電所は現行法令にのっとり適応に運転が行われているとおり」という書き出しで始まるんですね。
「適応に運転が行われている」という、
しかし、あの斑目さんでさえですよ、
国会事故調の証言で、「安全審査指針に不備があった」と認めている訳ですね。
安全審査指針に不備があったっていうことは、現行法令に不備があったという事なんだから、
不備のある法令にのっとって適応に運転されているっていったところで

広瀬:本当ですよね

川内:
そういう事を書き出しに使って、強引に再稼働を判断するっていうのは、
わたくしはですね、ありえない!
こういうちゃんと、広瀬さんみたいに、ファクトに基づいて、きちんと冷静な議論をしていかなければ、
本当にこの国は誤った方向に行ってしまうと、ものすごく危惧しているんですよ。

メディアも電力不足と言って不安をあおる

山口:
朝日ジャーナルに、どうしてね、
いわゆる産業界っていうか、財界が、原発再稼働を望んでいるか?っていうのを
記者が取材して書いてくれているんですけれども、
唯一最大の根拠っていうのが、つまり電気が足りなくなったら困ると。

広瀬:そうなんですよ。

山口:
電気が足りなくなったら経済活動ができなくなると、
私達の事業がどうなるか分からない
だからこれはしょうがないだろう。というのが唯一それなんですよ、つまりね。

広瀬:
そう、その不安をあおって、国民を味方につけようとしているだけでしょ。
わたしはね、メディアもいけないと思うんですよ。
こんなことはわたしがやることじゃないですよ。
誰でも出来るんだし、全ての電力会社について、少なくても地元の火力発電所とか水力発電所とか、
それは全部調べればいいんですよ。
どうなっていますか?って、一個ずつチェックしていけばね、当たり前の数値が出てきて、
絶対に電力不足が起こらないって、確信が持てますから。

それを何でね、関電が言ったからって言って、
それが何で新聞の見出しになるのか、
私にはそれが理解できないんですよ。

それは報道界の方がいけないという事ですよ。

報道界が電力会社の手先のような、
ま、そこまで言っちゃいけないかもしれないけど、
でもそういう役割を今果たしているから、国民が騙されちゃうわけですよね。

関電がウソついてるっていう事をちゃんとみんなで言えばいいんで、
わたしは、大阪市が再稼働反対していますよね。
なぜかっていうと、戦略会議でこういうデータを出したんで、

古賀茂明さんたちね、経済官僚だった。
あの人達はその数値はその時は多分議論しなかっただろうと思うけれど、
持ち帰ったら、もうすぐに多分検証しましたよ、同じ事をしたはずですよ。

それでこんなの嘘だってわかったから、だからNOって言っているわけですよ。
だから京都府もね、滋賀県もみんなその数値を見たら、もうすぐに嘘だって分かっている訳ですよ。

分かったんですよ、関電の13.9%不足は嘘だって。
だから、反対できるわけです。
だからやってみろと、ね。
停電なんかおこしてみろと、言っている訳ですよ。


電力会社の義務は「電力の安定供給」を果たすもので、
原発を動かすことに義務はない

川内:
電気事業法上ですね、電力会社に課せられている義務は、
「電力の安定供給の義務」なんです。
「原子力運転義務」なんかじゃないんですよ。
だから、そもそも電力会社は、
「原発動かさないと電力が足りませーん」みたいな事を言っちゃ、絶対にダメなんですよ。

「たとえ1基も動かなくても、我々は電気事業法にのっとって、電力を安定的に供給させることは必ずやりますから」
というのが、これが電力会社としての正しい態度であって、
そういう電力会社だったんですね、国民の皆さんが信頼するのは。
という事になるんですよね。

広瀬:だってそれを電気事業者っていうんですものね。

川内:
それが電気事業者なのよ。
で、さっき、広瀬さんの説明でね
関西電力がどうしても動かそうとしない2カ所の火力発電所があるとのご説明でしたね。
わたくし2カ所視察に行ったんですね。
言ったんですよ、本当に動かないのか?と思って。
本当に見に行ったんですよ。で、

説明してくれる関西電力の方がですね、
これ、こんなに壊れているんです
こんなに壊れているんです」って、一生懸命説明するの。

だけどもですね、よくよく見ると、
あの〜・・・・ちゃーんと整備すればですね、きちんと動くわけですよ。
だから休止火力なんです
よね。
整備すればいい訳ですよ。

電去年からですね、もし今年の夏に電力不足を生じると、そういうふうに想定するのであれば、
去年のうちから、ちゃーんと整備しておく事が電力会社の義務である。
義務なんですよ。
無理やり原発を動かすことが義務ではないんです。

広瀬:あーそうですか、ご覧になったんですね、行って。えらいなぁ〜、さすが。

川内:「壊れてます壊れてます」って、一生懸命説明するから、

広瀬:そりゃあね、止めておけばね、

川内:その人は、そんなこと言っていいのかなぁって

山口:で説明している暇があったら早く直せっていう事ですよね

広瀬:
そう!だって、去年の3月11日ですよ、ね、要するに事故が起こったのが。
もう、1年経っているんですよ。
何にもしてない訳でしょ?


川内:そうですね

広瀬:
だからそれを言っている訳ですよ。我々は「おかしい」って。
ねえ、「やるべきことをやれ」って言っているだけで

川内:
電力会社じゃない一般の事業法人なんかだったら、
自分達が自前の発電設備を用意しなければいけないという事で、
この1年の間で、その普通の企業がね実際に発電設備を増やしたりとか用意したりとかっていうことが、ま、
この1年で出来ている訳ですから。
電力会社はそういってしまえば発電のプロだった訳ですから、

本当だったらもっと能力のあるものを造ったり用意したりすることが出来た筈ですよね。

天然ガスコンバイドサイクル発電機

広瀬:
そう、あとねもうちょっと、いいですか・スライドの方で。
その事に関してねちょっといっておきたいんですが、
要するに今まで、さっきまでの計算でですね

民間企業が去年の夏の節電要請に懲りて、自家発電機をかなり購入しているんですよね。
我々には正確な数字は分かりませんけれど、
だから、かなりの企業がですね、関電から電気を買わずに自社で賄うでしょうから、
最大電力需要はさらにね、小さくなるだろうっていうことがひとつと、

それから関電は原発の再稼働にかける無駄金があるんなら、
中期的長期的に見てもですね、
兵庫県高砂にある三菱重工業のね、
世界最高水準の天然ガスコンバイドサイクル発電機を製造しているメーカーがいるんです
トップのメーカーが。

だからここにすぐに発注すればいいんですね。

そして、この不安から開放する事ね。
いろんな民間企業の持っている不安からですね、解放してあげる。
それが電力会社のプロの役割で、

コンバイドサイクルは、簡単に言っておきますと、
ガスを天然ガスを利用してね、バーーンと燃やして、この排熱が大量に来ますので、
これを使って、蒸気タービンを回して、3段階、4段階に回して、
これを全部この発電機に受けて、それでやる。
これで、コンビネーションなんで、コンバイドサイクルっていう、こういうものがあって、
この燃料は何使うかっていうと、メタンガスなんです。

メタンガスというのはこういうもので、要するに台所で、都市ガスで使っているあれです。
最もクリーンな、これを使うんですね。

でね、これは川内さんにお願いしたいんですけれど、
関電は、何でね、このガスコンバイドをすぐに設置しないのか?っていう事を聞いたら、
えーっと、環境アセスメントで7年ぐらいかかるっていうんですね。

山口:7年?

広瀬:7年。
だってね、原発じゃないんで、この何の問題も起こらないものを何でそんなにかかるのか知らないんですが、
ともかくですね、東京電力だけはああいう事故が起こったので、特例として環境アセスメント無しでですね、認めて、
大量で大規模な電源を確保したんです。

だからそんな事は全ての電力会社適応するべきじゃないですか、
「今は非常事態だ」というならね、
まずはね、全ての電力会社が、まず天然ガスコンバイドサイクルをどんどん設置するべきですよ。
数カ月で出来るんですから。敷地さえあれば。

これをたとえば、ま、話はよくないかもしれないけれど、
あの大飯の敷地に造るとかね、
遠くから送電するのはあんまりよくないけれど、
とりあえずね、地元敦賀に造るとか、
そんなところにどんどん造らせるとかね、そうすれば地元の人だって喜ぶし、
原発をおおいにみんな止めましょうっていうことになるから、
これはね国会でやっぱり、特例としてこれは環境アセスメントは不要であるということを、
僕は、やって欲しいと思うんですよね。

川内:これはもう、政令改正で出来るので、政府がやると決めたらすぐ出来るんですよ。

広瀬:そうですか!

川内:
いまのところ東北電力で増やしてですね、関西電力もやって下さいと、
要するに全国的にやって下さいと申し入れをしてあるんですけれども、
あとは政府が判断するだけです。
これは法律改正が伴わないので、

電力不足のピーク時とは真夏のほんの数時間だけの話

広瀬:
あ、そうですか、是非これはね、すぐにやって欲しいい、
我々が言うと環境アセスがあるって、壁があるっていうんでね、困ったなと思ってたんですけど、
そうですか。
それとですね、さっきの2700万キロワット最大電力と言っているのは
あれは真夏のある1日ほんの瞬間だけの話を言っているんであってね、普段はほとんどあり余っているんです。

山口:電力がね

広瀬:
だからその最大ピーク時の電力なんです。
要するにほんの数時間っていう話しなんで、
だからね、夏の1日の電力の消費者のパターンをこういうグラフで書くと、こうなるんですよね。
これは住宅用、家庭用、
問題はここだけの話しをしているだけなんです。さっきの数値は。

だからね、ほんの短い時間であって、これでお分かりになるように家庭の問題じゃないんです。

これは業務用なんですよね
誰がピークの時に一番電力を使っているかっていうと、
日中は平日ですから、家庭には居ないんです。

山口:人が?

広瀬:
みんな。
子どもたちも学校に行っているし、
それより大きいのが産業用電力。
だから、ピークの時には9割ぐらいは、
家庭では1割にならないんですね、実際には。
だから言い変えるとね、コントロールしやすいんですよ。
企業に、大企業に、ほんの短い時間、
「今日はとてつもなく暑くなりそうだから、ちょっと、2時から3時の時だけね抑えて下さい」ってことをね
企業にいうっていう事はすごく楽なんです。

全家庭にいうのは大変ですけれど、
コントロールしやすいんですよ。

山口:夜ネオンを消すとかって意味がなかったんですね、つまり。

広瀬:
殆ど意味ない。
だからね、そういう事の問題じゃないんですよ。

山口:コンビニが看板消したりしていましたよね。

川内:
あれは要するに電力会社の心理的な圧迫効果を国民に対してものすごく与えたわけですよ。
今でも起きているかもしれない。

山口:銀座も真っ暗でしたね

広瀬:
ま、それはいいんですけどね、我々としてはいいんだけど、
それが本質じゃないの。
電力問題の電力不足っていう事は、ピークの話だけの事なんです

山口:これ絶対にみなさん覚えておいて下さいね。

広瀬:
だからね、要するにこうした事はね、今後も不慮の天災が襲った場合にも、常に起こり得る出来事であって、
格別に原発ゼロだからっていう事じゃないんですね。
だから一時的な電力不足を恐れてね、企業が海外だとか
そんな、移転なんか考える必要全く無い。今の現在はそういう状況です。

山口:中途半端に海外の方が電力は不安定ですよね。

(原油高で電力値上げは大嘘:広瀬隆、川内(3)へ続く)
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