先月27日に日本の文部科学省が発表した資料によると、日本の高校の社会科教科書39種類のうち、過半数の21種類が「竹島は日本領」と記述していたという。日本は既に2008年から、各教育課程の教科書で「竹島は日本領」と記述する作業を順次進めてきた。独島(日本名:竹島)の領有権をめぐる紛争で、日本の体系的な動きに比べ、韓国政府の対応は「亀の歩み」だと専門家らは指摘している。韓国国民のほとんども「独島は韓国領」と声高に叫んではいるものの、いざ「独島はなぜ韓国領なのか」と問われると、理論的知識は貧弱なのが現実だ。
育ち盛りの青少年に、独島に関する正確な知識を身に付けさせることができる教科書が登場した。天才教育社が発行した独島教科書は、『独島よ、好きだ!』(小学校)、『美しい独島』(中学校用、高校用)の3種類からなる。育ち盛りの児童・生徒に独島の自然環境や歴史に関する正しい認識を持ってもらうために企画された、韓国初の独島専門教科書だ。
小学校課程の『独島よ、好きだ!』は、子どもの目の高さに合わせて平易かつ面白く構成されているのが特徴だ。「前もって読む独島の物語」のパートでは、各単元の内容を漫画で紹介して興味を持たせ、「知りたいよ!」のコーナーではさまざまな問題を解くことで独島について理解する。
中学校課程の『美しい独島』は、「独島を描く」「独島よ、語っておくれ」などのパートで、独島に関する興味深い物語を紹介し、討論・調査・発表などさまざまな班別活動ができるように構成されている。
高校課程の『美しい独島』では、独島に関する調査、発表、体験報告書の作成に必要なさまざまな資料を提供しており、探求活動を通じて小論文作成や討論活動ができるように構成された。そのほかにも、歴史的に重要な意味がある中心的史料は「日本の主張の誤り」「史料研究」など、原文と解説を共に収録して生徒の理解を助けている。
独島教科書の最も大きな特徴は「独島がなぜ韓国領なのか」論理的に証明できる能力を養うことに焦点を合わせていることだ。高校課程用教科書を執筆したシン・ヨンハ・ソウル大学名誉教授(75)は、発刊の辞で「日本が教科書を歪曲(わいきょく)し独島の領有権を主張する教育を続けた場合、“うそ”を“真実”と思い込んで育った日本の児童が青年になったとき、独島を侵奪する活動を展開する危険性がある。独島に関する“真実”を全世界に伝え、韓国の児童・生徒たちにも“真実”を教育することが一層重要になった」と述べた。