トヨタ自動車は、今年第1四半期(1-3月)の生産台数(レクサス、ダイハツ、日野を含む)が前年同期比35.6%増の270万5770台だったと発表した。トヨタは、世界的な金融危機や大規模なリコール(回収・無償修理)などで業績低迷に陥る直前の2008年第1四半期に記録した四半期ベースで過去最大の販売台数(253万9738台)を4年ぶりに更新した。
トヨタの第1四半期の全世界での販売台数はまだ発表されていないが、約250万台と推定される。トヨタは今年2月、今年の販売目標を前年比21%増の958万台に上方修正している。
一方、昨年首位だったゼネラルモーターズ(GM)の第1四半期の販売台数は227万8454台で、前年同期比2.6%の伸びにとどまった。昨年2位だったフォルクスワーゲンは、第1四半期に9.6%増の216万台を売り上げ、過去最高の販売台数を達成した。
トヨタの3月の生産台数は全世界で97万6326台で、前年同月を65.2%上回った。内訳は日本国内での生産が181%増の45万5581台、海外生産が21%増の52万745台だった。海外生産は月次ベースでは過去最高だった。
トヨタが世界首位の座を奪還できたのは、生産・販売の基盤を新興市場中心に転換し、世界的にマーケティングを強化しているためだ。これはトヨタが最近まで大規模リコール、世界経済の低迷、東日本巨大地震、タイ大洪水、円高など複数の悪材料に直面したにもかかわらず、依然として強い競争力を備えていることを示すものだ。
昨年の世界のメーカー別販売台数順位は、GM(903万台)、フォルクスワーゲン(816万台)、トヨタ(795万台)、ルノー日産(739万台)、現代・起亜自動車(659万台)の順だった。