- 2012-02-15 (水) 12:25
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わたしからの質問は21項目(16番が重複している)だが、
亀岡市教育委員会/竹岡教育長からの回答は
わたしの質問のほとんどをスルーしたうえで
相も変わらず「お話合い」を求めてくるものだった。
全文を記載する。
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平成24年1月30日
フリーライター
社納 葉子 様
亀岡市教育委員会
教育長 竹岡 敏
人権教育講座の講演内容について
平成24年1月8日付けの社納さんからの文書を受け取り、
1月末までに回答をとのご要望でございましたので、
お返事をさせていただきます。
亀岡市教育委員会として、社納さんに講演を依頼しましたのは、
前年度の亀岡市女性集会における助言者としての実績と
主催者との交流の中で信頼を寄せていたことが大きな理由です。
そして、過去に「ライターが出会った部落問題」というテーマで
講演されている豊中市の人権文化のまちづくり講座の講演要旨を拝見し、
今回のテーマで、人権教育講座の講師をお願いしたものです。
社納さんへのご連絡が11月になったことにつきましては、
この時期に、市民の相談を受けた相談窓口から、講座について問い合わせがあり、
講座開催から時間は経過しておりましたが、主催者として、
人権教育事業としての今回の講座にかかる課題等を確認し、
相談者へも社納さんの真意をお伝えすべきだと考えたことによるものです。
また、教育委員会としましても、講座当日のまとめ方などについて、
運営にかかる主催者の課題として受け止めており、
今後の事業推進に活かしてまいりたいと考えているところです。
今日まで、人権教育講座をはじめ他の講演会における参加者等からのご意見については、
講師と担当職員がお会いして、講師との信頼関係の中で相互理解をもって、
口頭確認という形で進めてきております。
今回もお話合いをさせていただきたいと考えて、担当職員がご連絡申し上げましたが、
お会いすることができず、社納さんのご要望に従い、
亀岡市教育委員会名での文書を送らせていただいたところです。
今現在も、社納さんとお会いし、お話合いをしていきたいという考えに
変わりはございませんので、社納さんも今一度ご検討いただきたいと存じます。
なお、社納さんとお会いする日時・場所等については、
ご相談させていただきたいと考えています。
また今後のご連絡の窓口は、改めて、○○○○人権教育課課長とさせていただきますので、
よろしくお願いします。
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驚くべきことに、話が変わっている。
11月に「市民からの相談を受けた」とは初耳だ。
先述した通り、当初、人権教育課の課長は
「関係機関から指摘があり」と口走り、
わたしが確認すると、「教育委員会内で」と言い直した。
それが今回は「市民」から相談があったという。
「前年度の亀岡市女性集会の助言者」とは、
いくつかの分科会のうち、デートDVをテーマにした分科会で
会の進行や、参加者の意見や疑問の整理役をした時のことだ。
皮肉なことに、この仕事は件の女性の関係者から依頼を受けたものだった。
「主催者との交流」とは何のことかわからないが、
分科会でご一緒した地元の女性グループと
終了後にお茶を飲んだことを指しているのかもしれない。
明るく、話をしていて楽しい女性たちだった。
だからわたしのなかで亀岡市の印象はとてもよく、
人権教育講座の依頼も引き受けたのだった。
いろいろ思い出すと、あらためて今の状況を「しょうもない」と思う。
豊中市の講座では、今回と同じような内容の話をした。
この講座以降に経験し考えたことを付け加えてはいるが、
「部落問題」に対するわたしの向き合い方は基本的には変わっていない。
「自分は部落出身者ではない。少なくともその前提で生きてきた。
部落差別を受ける側の当事者ではないが、部落問題はわたし自身の問題だ。
なぜなら、自分が感じて、時には深く傷ついてきた女性差別も
根っこはつながっているはずだから。
そして差別する側、される側は固定していない。
場面や状況によって簡単に入れ替わる。
そこに気づけば、さらに一歩、考えも関係性も深まるのではないか。
あらゆる差別のどこがどうつながっているのか、
あるいはつながっていない(分断されている)かを
ひとと出会うなかで考えてきたし、これからも考えていきたい」
ということだ。
亀岡での講演でもそう話した。
つづく。
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