NHK鹿児島県のニュース　鹿児島放送局

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西南戦争でなくなった刀を公開

明治時代の西南戦争の際に政府軍に略奪されたと見られる鹿児島市の神社の刀が１３４年ぶりに神社に戻り、２７日から公開されます。この刀は、江戸時代末期の元治２年に作られ鹿児島市の照國神社に本殿に納める刀として奉納されたものですが、明治１０年の西南戦争のあと、行方がわからなくなっていました。
３年前に、刀などを鑑定する東京都の財団法人の収蔵庫から、所有者不明などとなっている約６００本の刀が見つかり、この中に、照國神社と書かれた木札のついた刀があり、去年１１月に神社に返されました。
刀には、平安時代から鹿児島で作られてきた「薩摩刀」の刀工、「波平」の文字や刀が作られた「元治２年」の文字が刻まれているほか、刀のこしらえには神社にこの刀を奉納した「近衛家」の家紋もあります。
照國神社によると、この刀は、西南戦争の直後、政府軍に略奪されたと見られています。
照國神社の権宮司、田原成一郎さんは、「本来の場所に戻ってきてとてもうれしく思っています。もともとは本殿の中にある刀で一般には公開しない貴重なものですが、ぜひ多くの人に見てほしい」と話しています。
この刀は２７日から照國神社の照國記念館で公開されます。

04月26日　16時20分

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