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松戸(大橋)の獅子舞/胡録神社(松戸市大橋)
舞い込み おしゃらく獅子 女獅子隠し 膝舞い お囃子
 
  
#1
  
舞い込み
大橋の獅子舞は,毎年10月28・29日の夜,五穀豊穣を祝い胡録神社に奉納されます。文献がなく伝承は不明ですが,江戸初期から続くと伝えられます(市無形民俗文化財)。午後7時半,道化の猿を先頭に,三匹の獅子が拝殿から舞台に舞い込みます。
(2009年,Nikon D300,AF-S DX 17-55mmF2.8G,SB-800)
  
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#2
  
おしゃらく獅子
獅子は,前獅子(捻れ角),中獅子(女獅子),後獅子(角に赤筋)の三匹で,腹の羯鼓は大きめです。舞子は氏子の長男が継承しています。十二畳ほどのゴザの上で舞い,衣装の袖口から下の色襦袢を見せるなどの特徴から「おしゃらく獅子」とも云われています。
(2009年,Nikon D300,AF-S DX 17-55mmF2.8G,SB-800)
  
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#3
  
女獅子隠し
花籠が女獅子を隠します。女獅子を探すのは猿の役目で,二匹の雄獅子は威厳を示すように舞いながら待ちます。「なんと女獅子が隠されても,恋路の道はやめるにやめられぬ」と唄が入り,下総地方に多く見られる女獅子争いがテーマになっています。
(2009年,Nikon D300,AF-S DX 17-55mmF2.8G,SB-800)
  
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#4
  
膝舞い
三匹が膝立ちで輪になって舞う「膝舞い」。他の地域ではあまり見られない舞い方です。大橋では,三匹がほぼ同じ所作で舞い,個別に舞うことはありません。獅子舞の間,猿は子供たちに追いかけ回されていました。
(2009年,Nikon D300,AF-S DX 17-55mmF2.8G,SB-800)
  
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#5
  
お囃子
お囃子は,笛に加えて唄が入るのが特長です。演目がなく,曲と唄で場面が変わる大橋では,お囃子が重要な役割を務めます。このため,唄歌い(右端)と笛吹きは,獅子の舞子を経験したベテランが担当しています。
(2009年,Nikon D300,AF-S DX 17-55mmF2.8G,SB-800)
  
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撮影メモ(2009)
参考資料:「千葉県の歴史・民俗1(総論)/民俗2(各論)」千葉県史料研究財団
「千葉県松戸市の三匹獅子舞」松戸市立博物館