就活を始めた当初は「俺は社会を変えてやるんだ!」のように非常に高かったモチベーションが、選考が進むにつれて徐々に低下してきたと感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。不合格通知が溜まってくると、「内定もらえなかったらどうしよう」「あれ、なんでこの会社に入りたかったんだっけ…」「就活とかくたばれよもう…」とネガティブ思考から作業効率が落ち、エントリーシートを書くのも面接対策をするのもなんだか億劫に感じてしまうことがあるかと思います。そんな時に自分のやる気を引き出すことは案外難しいものですが、今回は自分の意欲を効率よく高めるためのアプローチ方法をご紹介したいと思います。
モチベーションダウンの原因を特定する
モチベーションが落ちたなと感じるときには、まず原因を探すところから始めましょう。最初に原因を特定することが解決への近道です。我々のやる気が低下する要因は、大きく分けて4つあります。
- 目標が達成できなかった
- その事象に興味がなくなった
- 自信を喪失した
- 疲れが溜まってきた(リフレッシュが必要)
やる気が出ないと感じた時には最近あった出来事や自分の行動を思い返して、まずは自己分析してみましょう。頭で考えるだけではなく箇条書きでも良いので文章におこし”見える化”することでモヤモヤしていた理由が簡単に特定できることがあります。
原因別:やる気向上法
モチベーション低下の原因がわかったら、次は原因別にやる気の向上方法を考えましょう。
1.目標が達成できなかった
この場合は、まず打ち立てた目標は本当に自分が望むものだったのか、実現可能性がある目標だったのかということをチェックしてみて下さい。もしどちらか一つでも当てはまっていないようならば、目標自体が無謀だったと考えましょう。次に、達成できた部分と出来なかった部分を明確化しましょう。失敗のショックが大きいと、まるで今までやってきたことは全てムダだったのだと思い込みがちです。しかし、間違いなく成し遂げたこと、習得したことがあるはずです。それがハッキリすれば、そこから新しいことを始める取っかかりとなってくれるでしょう。
2.興味がなくなった
一時的につらいことから逃れたいがために、「興味がなくなった」と思いこんでいませんか。その場合は、「4.疲れが溜まって来た」を読んでください。また、何をすればいいのか分からなくなり興味が無くなることもあります。いきなり大目標を掲げたところで、目標自体が抽象的すぎて何をすればいいか見通しが立たず、志半ばで息切れしてしまうのが大抵のオチです。最終目標の前にいくつか中目標を設定し、具体的な達成方法や達成期日が設定可能なレベルまで分解することで、モチベーションを維持しつつ進んでいくことが出来るでしょう。 本当に興味がなくなってやる気が下がったと感じたら、自分にとってその行動はどういう意味を持つのか、なんのために行うのかということをもう一度考えなおしてから新たに目標をたてると良いでしょう。
3.自信を喪失した
自分の得意分野でのパフォーマンス時やベストを尽くした時にうまくいかないと、自信というものは簡単になくなってしまうものです。どうせ自分なんて…と卑屈になる前に自分自身を評価できる部分を探して前向きになりましょう。一番手っ取り早いのは昔の成功体験を思い出して自分を褒めることです。誰しも自身を評価できる部分は持っているはずです。それが難しい場合は自分のことを褒めてくれそうな人に励ましてもらったり、成功者の真似をして行動してみるということも「自分にはできる」という意識を高めることができるのでおすすめです。
4.疲れが溜まってきた
疲れが溜まった状態では、物事をネガティブに考えがちになります。そんな場合、何らかの方法でリフレッシュして気分を一新させることが必要です。 ハードスケジュールで肉体的にしんどい場合には、その後の予定を無理なくこなせるように見直すことも忘れずに行って下さい。一例として、スケジューリングの際に、休暇を先に入れてしまい、残ったところで仕事を設定していくという方法があります。この方法だと、「仕事がないときに休む」のではなく「休みの合間に仕事をする」のだと意識を入れ替えることが出来るため、ストレス軽減になるのではないでしょうか。時間がない場合には短時間のうたた寝もおすすめです(体調管理法はこちら)
精神的に辛い場合には、一時的にその事から離れて頭を切り替えると良いかもしれません。すぐに出来ることを挙げれば、場所を変えてコーヒーを飲む、twitterにつぶやく、軽い運動をする、ラクガキをするなどは、お手軽かつ筆者にも効果があったと感じる気分転換方法です。癒しや適度な刺激を得られて、五感に訴えかけるものが良いでしょう。
さいごに
自分のやる気を出す方法を知っていることは、社会に出て働く上でも最大の強みになるはずです。いつでも全力投球するよりも、ここぞと言うときに馬力を出せた方が効率の面で有利に働きます。千載一遇のチャンスを逃さないためにも、精神面でのケアをしっかりしておきましょう。