NHK群馬県のニュース　前橋放送局

• 
• 

指定廃棄物　県内１０００トン

国の責任で処理する、「指定廃棄物」の問題で県内でこうした
高い濃度の放射性物質を含んだ焼却灰などを抱えている自治体は６つの市と村であわせて１０００トンあまりにのぼっていることがＮＨＫの取材でわかりました。
４月１９日、環境省の横光副大臣と大澤知事が会談し、放射性セシウムの濃度が１キロあたり８０００ベクレルを超える「指定廃棄物」の処理について大澤知事は廃棄物を抱える自治体ごとに設けることを提案し合意しました。
ＮＨＫが県内の各市町村に取材したところ、「指定廃棄物」を抱えているのは前橋市と高崎市、桐生市、富岡市、渋川市それに榛東村の６つの市と村でそれぞれ下水汚泥の焼却灰や浄水の過程で出た土砂などあわせて１０３２トンを保管していることがわかりました。県の提案については、これらの市や村は「突然の話で困惑している」などと戸惑いを見せていました。また、榛東村や渋川市は県営の浄水場のため榛東村では「すべてを村で処理するというのは不公平だ」という声が、渋川市からは「市が対応する必要はない」という反発の声があがっていました。
県は５月にも市や村の担当者を集め処分場の候補地や進め方について意見をきくことにしています。県の環境森林部の山口栄一部長は「各自治体は青天のへきれきのような印象があると思われるので、意見をよく聞いて環境省につなげ一番現実的な方法をさぐっていきたい」と話しています。

04月26日　19時28分

•