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津波被災の畑 菊の植え付けを再開
4月26日 18時56分

津波被災の畑 菊の植え付けを再開
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東北有数の菊の産地、宮城県南三陸町で、震災後初めて津波で被災した畑に菊の苗の植え付けが始まりました。
植えられた苗は、8月には花を咲かせお盆の切り花として出荷されるということです。

菊の栽培を再開したのは、南三陸町の菊農家・及川誠司さん(30)で、露地栽培用の苗を植えました。
南三陸町では、震災前、およそ40の農家が13ヘクタールの畑で栽培し、黄色い菊が一面に咲き誇るさまから「黄金郷」というブランドで全国に出荷していました。
津波でおよそ半分の畑が被害に遭い、及川さんの畑も春の彼岸を前に、出荷を目前に控えた菊がすべて流されました。
震災後、及川さんは、がれきの処理などをして生計を立てる一方、海水につかった土を自分で入れ替えるなどして、震災前と同じ規模で菊の栽培を再開しました。
植えられた苗は8月には花を咲かせ、お盆の切り花として出荷されるということです。
及川さんは「震災をきっかけに自分は菊が好きだということを実感しました。ここを震災前以上の日本一の産地にしていきたい」と話していました。

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