虚偽記載事件:小沢一郎元代表に無罪判決…東京地裁

毎日新聞 2012年04月26日 10時03分(最終更新 04月26日 13時40分)

東京地裁に入る小沢一郎民主党元代表=東京・霞が関で2012年4月26日午前9時31分、梅村直承撮影
東京地裁に入る小沢一郎民主党元代表=東京・霞が関で2012年4月26日午前9時31分、梅村直承撮影

 判決は、元代表が土地購入時に提供した4億円は陸山会への貸し付けにあたると判断。陸山会事務担当の元秘書で衆院議員、石川知裕被告(38)=1審有罪、控訴中=は借り入れを04年分報告書に記載せずに同額の銀行融資を記載し、土地購入についても05年分報告書にずらして記載したと認定した。その動機については「4億円提供が対外的に明らかになって(元代表が)マスコミなどから追及され政治的な不利益(になること)を避けるため」と指摘した。

 さらに判決は、土地購入の記載を先送りしたことや4億円を記載しないことについて、「元代表が石川議員から報告を受けるなどし、了承・承知していた」と関与を認定。こうした虚偽内容が含まれる収支報告書についても、元代表が石川議員のほか、後任事務担当だった元秘書の池田光智被告(34)=同=から「改めて報告を受けて認識し、了承していた」と指摘した。だが、共謀の成立に必要な要件である「(虚偽記載をしようという)故意」を欠くと結論づけた。

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