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浪江町 全町民内部被ばく検査開始
4月26日 11時59分

浪江町 全町民内部被ばく検査開始
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原発事故の影響で町の全域が避難区域に指定されている福島県浪江町は、専用の測定機器を独自に導入し、26日からすべての町民を対象にした内部被ばくの検査を始めました。

福島県は、避難区域を対象に去年から内部被ばくの検査をしていますが、浪江町の住民のうち検査を受けた人は17%にとどまっています。
このため、町は体内の放射性物質の量を調べる「ホールボディーカウンター」と呼ばれる専用の測定機器1台を独自に導入し、26日からすべての町民を対象にした内部被ばくの検査を始めました。
仮の役場がある二本松市の仮設住宅では開始式が行われ、馬場有町長が「いまだ多くの町民が内部被ばくの検査を受けられていないので、一日も早く検査をして健康管理を進めましょう」とあいさつしました。
住民は、専用の機器で放射性物質の量を調べたあと、検査の結果について町の職員から説明を受けていました。
検査を受けた75歳の女性は「町内で放射線量がいちばん高い所に避難していたので、これまで不安でしたが、少し安心しました」と話していました。
独自の検査は、福島市や南相馬市などでも行われています。
浪江町は今後も、年に1回の割合で内部被ばくの検査を行うことにしています。

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