次のグラフは、市町村別に2010/12からの3ヶ月間の死亡者数合計と2011/12から3ヶ月間の死亡者数の合計を比較したものだ。埼玉県も死亡者の伸びが大きいことが分かる。
特に目に付くのは、寄居町で1.45倍の伸び率となっている。
寄居町に続くのは、伊奈町、さいたま市西区、越生町、神川町、宮代町、さいたま市桜区など。
各市町村の伸び率を階層区分して地図に落とすと次のようになる。赤が1.3以上、濃いピンクが1.2以上、薄いピンクが1.15以上、ベージュが1.1以上だ。県西部の丘陵が広がる地帯と県央、さいたま市の周りで伸び率が高い。県南東部の汚染地帯にある三郷市は、さいたま市の1.099とほぼ同じ1.091。
寄居町の前年同期比は次のグラフのとおりで、12月が1.85倍、1月が1.45倍、2月が1.2倍といずれも高い。3月、4月の動向が不明だが、どなたかのツイートにあるように、「祖母が亡くなられた・・・火葬場が1週間待ち…しかも…遺体安置の冷蔵庫も順番待ち…仕方なく…自宅に一週間安置されている」という事態も起こりうると思う。
寄居町周辺の火葬場は、美里町、深谷市、秩父市、越生町、熊谷市にあるが、県北でこれだけ死亡者が増えると混雑するだろう。
そして、私が気になったのは、県の環境整備センターのある町での出来事であること。環境整備センターは、一般廃棄物及び産業廃棄物の埋立処分を行っている県営の最終処分場で、敷地内に、公共関与による全国初めての総合的資源循環型モデル施設「彩の国資源循環工場」や公園緑地施設「三ヶ山緑地公園」を整備している。
この施設については、かねてから地域住民の反対が強いと聞いている。寄居町の死亡者の増加がこの施設の存在と関係がなければいいが。
彩の国資源循環工場
埼玉県環境整備センター構内図