韓国人学者が「日本海」無効論提起 海図集のミス指摘
【モナコ聯合ニュース】韓国東側海域の「東海」表記をめぐる論争と関連し、現行の国際標準海図集にミスが見つかったため、同海域の「日本海」単独表記は国際標準として効力がないとの主張が提起された。
世界の海域の国際表記などを決める国際水路機関(IHO)の海図集「大洋と海の境界(S−23)」第3版で、南西側の境界線に対する説明が抜けており、同海域が「境界線のない海」になっているとの指摘だ。
学術団体・東海フォーラムの金新(キム・シン)会長(慶煕大学教授)は25日、東海表記の採択と関連し「S−23の第3版で、日本海と表記された東海の境界線が定まっていないことが分かった。境界線が存在しないため、日本海という単独表記そのものも無効だ」と主張した。
金会長によると、S−23の第3版は東海の南西側の境界線について「東シナ海の北東側の境界線、日本内海の西側と境界をなしている」とだけ説明しており、全羅南道・珍島と済州島をつなぐ境界線に対する記述がない。その結果、日本海と表記された東海が地図上に存在しないことになり、これを日本海と表記することも論理的に合わないとの説明だ。
金会長は、「S−23の改定に当たっては、新たな境界を画定するとともに、『東海』を併記すべきだ」と主張している。
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