「サポート中止」のお知らせを1番恐がっているのは図書館かも。
ゲームデザイナーや熱狂的ゲームファンたちは、数年に渡って、その歴史をデジタル媒体に保存するために苦労しています。ゲームのオリジナルバージョンやプログラムのソースコードが時と共に失われたり、またデータ保存方法が変更されたり、時代遅れになるからです。
もちろん、個人のマニアだけがこれらの問題に直面しているわけじゃありません。保管や保存のプロフェッショナルでさえ、急速に老化していく技術を維持するために、様々な手段を投じています。
米国のワシントンポストが報じるには、アメリカ議会図書館もまたほかならぬゲーム文化の保存に苦労している機関だそうです。
【大きな画像や動画はこちら】
---------------------------------------
『Rise of the Dragon』は1990年に発売されたゲームです。市長の娘の死に関係する麻薬ルートの親玉を探偵が追う内容の作品なんですが、これは山のように重なった6インチのフロッピーディスクの束で販売されました。つまり、これは手あかで汚れてベタベタするキーを綿棒で掃除しなくてはならなかった、あの箱のようなコンピューターでプレイするように作成されたものなんです。
そう、『Rise of the Dragon』は、9年前にガレージセールで最後にやっと売れるようなマシンでプレイするゲームです。未だにこんなゲームを持っている人がいるとは到底思えません。
しかし、議会図書館は保存しています。
ワシントンポストより一部抜粋
---------------------------------------
近年、アメリカ議会図書館は本だけでなく、映画やゲーム、カセットテープ、画像SNSのピンタレストにいたるまで、重要な情報の保存を行っています。しかし、新しいメディアを保存することは思いのほか大変なようです。
上述の『Rise of Dragon』もそうですが、保存のためには当然フロッピーを再生させるためのマシンもいっしょに維持する必要があり、さらにデータを正しく開く方法を知らなくてはなりません。ハードウェアやメディアの規格が短期間で入れかわることも不安要素です。
私たちにとって、『Rise of Dragon』のようなオールドゲームはゲームの歴史に埋もれたいくつものタイトルのひとつかもしれません。しかし、議会図書館に保存されているゲームひとつひとつが、私たちが忘れてはならないゲームの歴史です。
Library of Congress's collection preserves history of American culture [Washington Post via Kotaku]
(トップ画像: Flickrユーザーajmexico)
(中川真知子)