「裏切られた」「非常識すぎる」情報提供に遺族怒り 亀岡・暴走事故
産経新聞 4月26日(木)10時6分配信
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被害者の情報を加害者側に教えたとして、謝罪する京都府警亀岡署の大棚吉一署長(手前)と松尾誠治交通課長=26日午前0時6分、京都府亀岡市(安元雄太撮影)(写真:産経新聞) |
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記者会見は26日午前0時すぎから約30分間、亀岡署3階の道場で行われ、大棚署長と松尾誠治交通課長が出席。冒頭、大棚署長が謝罪し、頭を下げた。
押し寄せた報道陣からは「どんな個人情報を教えたのか」「誰がいつ漏らしたのか」などと矢継ぎ早に質問が浴びせられたが、大棚署長はこわばった表情のまま「今後、監察部門の調査が入るので、コメントは差し控えたい」などと紋切り型の回答を連発した。
時折、声をうわずらせたり小声になったりし、会見の後半では報道陣に「もう(終わって)いいですか」と問いかける場面も。最後に改めてコメントを求められると「何よりも日夜、捜査に当たっている捜査員に申し訳ない」と話した。
問題が発覚する端緒となったのは、死亡した松村幸姫さん(26)の携帯電話にかかってきた、少年の父親からの電話だった。
取材に応じた松村さんの父、中江美則さん(48)と兄、中江龍生さん(28)らによると、大棚署長は仏前に供える花などを持たずに訪問。「部下がやったことだ」と繰り返す大棚署長に、「あなた自身の責任はどうなのか」と尋ねても、大棚署長は押し黙ったという。
美則さんは「なぜ着信履歴に加害者の父親の記録が残されなければならないのか。ずっと携帯電話は置いておきたいのに、捨てろというのか」と涙を流し、「被害者の立場はどうなるのか。本当に裏切られた気持ちだ」と話した。
龍生さんは「非常識すぎる。少年の情報を私たちは知らされておらず、守られているのは加害者の方なのか」と憤りをあらわにした。
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最終更新:4月26日(木)12時2分
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