2012年4月26日
日本原子力発電敦賀原発2号機の直下の断層が活断層である可能性が、24日に浮上した。再稼働に向けて政府の安全宣言が出された関西電力大飯原発はどうなのか。実はここにも、直下に断層はある。関電は「これは活断層ではない」と強調するが、専門家は再調査の必要性を指摘する。
関電によると、大飯原発の敷地内には断層が複数走っていて、原子炉建屋の真下にもある。関電はこのうち最も長い1本について、1985年の原子炉設置許可申請のときに掘削や地表面の観察といった調査をした。その結果、「古い堆積(たい・せき)物に断層が動いたことを示す跡がない」などとして、約13万年前以降に活動した「活断層」ではないと結論づけている。
敦賀原発直下の断層は、敷地内にある「浦底断層」という活断層が動くのに伴ってずれる可能性が指摘された。だが、大飯原発の場合、敷地内にこうしたはっきりした活断層はない。