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小沢氏裁判 判決の注目点は
4月26日 8時20分

小沢氏裁判 判決の注目点は

政治資金を巡って、収支報告書にうその記載をしたとして強制的に起訴された民主党の小沢元代表に26日、判決が言い渡されます。
最大のポイントは、小沢元代表が元秘書らと共謀していたかどうかになります。

共謀はあったのか?

最大のポイントは、小沢元代表が元秘書らと共謀していたかどうかです。
これまでの裁判で検察官役の指定弁護士は、「元秘書らが無断で4億円もの巨額の資金を処理することはありえない」として共謀していたのは明らかだと主張しました。
一方、小沢元代表は、「私の関心は天下国家の話で、それ以外はすべて秘書に任せていた」と共謀を真っ向から否定しました。

元秘書らの供述調書のほとんどが証拠採用されず

裁判では、元秘書らの供述調書のほとんどが証拠として採用されませんでした。
検察官役の指定弁護士は、それらの調書を共謀を証明するための大きな柱と位置づけていました。
しかし、その柱が崩れ、小沢元代表の関与を示す直接的な証拠はほとんどなくなったことになります。
元代表の弁護団は、「有罪の根拠は失われた」と無罪の判決に自信を示しています。

指定弁護士は不利に?

指定弁護士には不利になったかというと、一概には、そう言えません。
同じ収支報告書を巡って起訴された元秘書3人の裁判でも捜査段階の供述調書は実はほとんど採用されませんでした。
しかし1審は、調書に頼らずにそれ以外の証拠を基に有罪を言い渡しました。
小沢元代表の裁判でも指定弁護士は、元代表と秘書らとの日頃の関係など間接的な証拠を積み重ねて共謀は証明されたと主張しています。
真っ向から対立する主張について裁判所がどちらが説得力があると判断するのか、判決の行方が注目されます。

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