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南シナ海のパラワン島で米比合同訓練

　中国とフィリピンなどが領有権を争う南シナ海の南沙諸島に面したフィリピン西部のパラワン島で２５日、アメリカとフィリピンの軍による合同訓練が実施されました。

　アメリカとフィリピン軍による定期合同演習「バリカタン」は、１６日からフィリピン各地で実施されていて、２５日は南シナ海に面する西部パラワン島で、テロリストに海岸部の施設を占拠されたとの想定で行われました。

　一連の訓練で両軍はすでに、南シナ海にあるフィリピンの資源採掘施設でも非公開での訓練を行っています。非公開にした理由について、フィリピン軍は「中国を刺激しないため」と話していて、アメリカ軍との合同演習に反発する中国側に配慮した形です。

　また、今回の演習には、ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合の加盟国なども災害救助などの演習に参加していて、南シナ海の権益拡大を狙う中国を多国間でけん制したい狙いがあります。

　フィリピンと中国との間では、今月初めにも、中国漁船の取り締まりをめぐって、双方の漁船がにらみ合いの状態になるなど、緊張が高まっています。（26日01:42）