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福島第1・建屋内流入の地下水を海へ 東電、県漁連に提案
東京電力は23日、福島第1原発の地下水が建屋内に流入して原子炉冷却水の浄化処理の妨げになっているとして、地下水をくみ上げて海に流す計画を明らかにした。 計画によると、1〜4号機の建屋の山側に深さ32メートルの井戸14本を掘り、地下水を1日約1000トンくみ上げ、放射能汚染していないかどうかの安全性を確認し、水路を通じて海に流す。 現在、1日400〜500トンの地下水が建屋に流れ込み、原子炉冷却水の浄化処理に支障を来している。地下水のくみ上げで流入を半分に減らし、浄化処理の効率化を図る。 東電はボーリング調査による水質確認を経て、9月にも計画を実行する。原子力・立地本部の石崎芳行副本部長は「関係者と協議し、了解を得て進めたい」と話した。 計画は福島県いわき市で同日開かれた福島県漁連の組合長会議で提案された。県漁連の野崎哲会長は「安全性が確認されない限り、海に流すことは許されない」と提案を受け入れるかどうかの態度を留保した。
2012年04月24日火曜日
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