東日本大震災:山形市に苦情相次ぐ 宮城のがれき受け入れで /山形
毎日新聞 2012年04月20日 地方版
宮城県の要請を受け、東日本大震災の災害廃棄物(がれき)受け入れを決めた山形市に対し、「低線量の放射線でも心配だ」など苦情や不安の声が相次いでいることが分かった。これに対し、市川昭男市長は「山形市をはじめ東北全体が一致団結しないと被災地の復旧・復興が進まない」と強調し、「放射線量などのデータもきちんと公表する。ご理解いただきたい」と話している。
市によると、12日、市外の女性から市役所に「国や県の基準も安全な数値かどうかは時間がたたないと分からない。低線量の放射線でも健康被害があると言われており心配だ」と電話があった。13日には、市内に避難している女性から市役所に「受け入れはいつ始まるのか。山形市からさらに避難しなくてはいけない」と電話が寄せられた。
その後も、市ホームページの意見・提言コーナーや市広報課あての電子メールアドレスに、同様の苦情や意見が2件寄せられた。このため同市が市議会に受け入れ方針を示した10日以降では計4件、9日以前を含めると計14件に上る。