基本的にはタイトルや表紙・裏表紙から受けるイメージの通りの、かなりダークで淫靡な作品です。主人公がヒロインを少しずつ壊していくと同時に自分自身も徐々に壊れていく様子が描かれています。主人公の独りよがりが若干目に付きますが、こういうジャンルですからまあ許される範囲でしょう。

が、最終章の後半11ページで全部ぶち壊しです。蛇足にも程があります。まさに「誰がうまいことを言えといった」といいたくなるような内容になっています。掲載誌「XO」のブログでは「いよいよ最終回。まさかの大・ドン・デン・返しに刮目せよ!!」となっていますがやりすぎです。これさえなければ☆4つから5つは間違いない作品なのにもったいない話です。