2009年05月26日

凄味のある催眠陵辱劇『催眠術で牝奴隷を手に入れる方法』

 『COMIC XO』といえば長編に強いことで有名でして、ひとつお気に入りの長編作品が終わったかと思えば、間髪入れずにまた魅力的な長編が始まったりするので、購買意欲を途切れさせてくれない悩ましい存在です。
 そんなXOでここ半年ほど真っ先に読んでいたのがこの作品。待望の単行本化です!

 香月りお『催眠術で牝奴隷を手に入れる方法』

 ヒロインが表紙の女の子一点突破ということもあり、表紙とタイトルだけで購入の可否を判断して間違いはありません。
 MC(マインドコントロール)好きならば飛びつくべし!


 真面目で優しく、クラスの皆からも慕われている優等生の持田亜美。彼女に振られたことを逆恨みする主人公・三村和人は、偶然出会った怪しい催眠術師の男・村越――もとい、池上から催眠術の指導を受け、亜美を催眠奴隷にしようと決意します。
 かなり鬼畜度高めな催眠陵辱劇がこれでもかと繰り広げられます。
 鬼畜耐性のない方は途中リタイアの可能性も高いので注意。

 催眠術についてはかなり勉強されたうえで描かれたらしく、第1話の催眠描写はかなり凝っています。
 催眠状態への導入は成功するも、それだけでは質問に満足に答えさせることも出来ない。言いなりになるようにしたつもりでも、「服を脱げ」と命令しただけでは脱いでくれないなど。この時点ではまだ、催眠術は和人にとっての万能ツールにはなっていません。工夫が必要なのです。
 どんな工夫をして亜美を操っていくのかは、直に確かめて楽しんでいただくのが良いかと。

 亜美とセックスすることに成功した和人ですが、亜美に対する彼の暗い情動が収まることはなく、どんどん行動がエスカレートしていきます。
 授業中にアソコを掻かせる、トイレを我慢させる、特定の音楽で発情させる、亜美には婚約者がいるのだが学校にいる間は和人を恋人だと思い込ませる、程度で満足していたのは最初のうちだけ。
 次第に、衆目の前で堂々と痴態を晒させたうえ、複数の男性の相手をさせたり、集団催眠によってクラスメイトも巻き込んで亜美を陵辱させるなど、大掛かりなものになっていきます。
 
 特に壮絶だったのが、亜美をクラスのペットという設定にして辱めていく終盤。
 理性を残したままで、犬のような鳴き声を発することしかできないようにしたり、四肢を折り曲げた状態で固定し、獣のように這って歩くことしか出来ないようにしてしまうのです。
 四肢固定による犬プレイなどが存在することは知っていたのですが、実際に絵で見た時の衝撃はかなりのものでした。
 (光ノ影さんあたりが喜ばれるのではないでしょうか)
 しかも、それが催眠の賜物なわけですから……。催眠術によるヒロインの尊厳の剥奪という点で、実に強烈かつ秀逸な場面でした。

 そこまでやったうえで、さらに和人は亜美の精神を崩壊させるべく追い込んでいきますので、陰惨な印象は一層強まります。


 ところで、ここまでヒロインを痛めつけ、性的にも存分に快楽を味わっているのですから、和人は随分満足しているのかと思いきや……。
 しばしば、非常に不安定な様子を見せています。欲望をぶちまけるほど苦しみ、苦しむほど欲望をぶちまけるといった具合に。性格は別として、とうていマトモな状態には見えません。
 何より臭いのが、和人に協力する彼です。凄腕の催眠術師らしい村越、じゃなかった池上が何も仕掛けていないとは思えない。
 読んでいて疑念と期待を抱かずにはいられません。
 その答えは――作中できっちりと明かされますので、どうぞお確かめあれ。

 ただし、このオチは漫画としてもMCモノとしても巧い締め方ではあるのですが、反発を覚える方も出てくると思われますので、一応警告を。
 真相によって否定される要素というのが、必ずしも喜ばしいものとは言えないかな、と。


 さて、鬼畜度高しと書いてきましたが、さまざまな催眠エロシチュエーションが堪能できるのは確かであり、催眠によって清楚な少女を淫乱な牝奴隷に堕としていくという展開は王道を押さえています。MC好きには強くオススメしたい作品ですね。
 また画力もかなりのもので、セックスアピール度の強いヒロインの体は、視覚的な楽しみを存分に与えてくれます。
 そうそう、絵といえば、話の内容に合わせた暗くて重い絵柄になっているのも、本作品の大きな特長のひとつですね。明るめだった前作とは雰囲気にかなりの差異があり、わたしなどは作者名を見て驚き、過去のXOを引っ張り出して「こ、この人が描いてるのか!?」と驚いたものです(^^;

 ちなみに、作者の香月りおさんは女性の方。と言うと驚く男性読者もいるでしょうか。
 しかし、同じXOで長編調教&陵辱劇『LOVE&HATE』を描かれていた東雲龍さんや、同人活動でのすめらぎ琥珀さんを見ればわかるように、女性作家のS度の高さというのは舐められません。というか、敵いません(笑)
 興味を持たれた方は、どうぞ味わってみてはいかがでしょう。


 〜関連リンク〜
 香月りお『催眠術で牝奴隷を手に入れる方法』(ヘドバンしながらエロ漫画!)
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