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敦賀原発“活断層”で再調査へ4月25日 12時11分
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福井県にある敦賀原子力発電所の地下を走る亀裂が活断層の可能性があると専門家が指摘したことを受けて、日本原子力発電は改めて現地調査を行うなどして対応を検討することにしています。
福井県敦賀市にある日本原子力発電の敦賀原発では、24日、活断層の専門家や原子力安全・保安院の担当者らが敷地内の地層が露出している地点を調査し、地中にある「破砕帯」と呼ばれる亀裂の状態を調べました。
その結果、専門家は2号機から西に150メートルほど離れた地中を走る亀裂について、「活断層の可能性があり、敷地内を走る浦底断層という活断層と連動して、地震の揺れが想定より大きくなる可能性がある」と指摘しました。
また、2号機の真下を走る別の亀裂についても活断層の可能性があるかどうか調べる必要があるとして、保安院は日本原電に対し、再調査を行うよう指示しました。
国の耐震設計の指針では活断層の真上に原発の重要な設備を設置することは想定されておらず、2号機の真下の亀裂が活断層であった場合、2号機は運転が再開できなくなる可能性が出てきます。
これを受けて、日本原電は、近く国の原子力安全・保安院に調査の計画を報告したうえで、改めて現地で地層などの調査を行うなどして今後の対応を検討することにしています。
日本原電は「調査の結果によっては想定している最大の地震の揺れや原発の耐震性など、さまざまなことに影響するので慎重に調べたい」と話しています。
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