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すずり産地で震災後初の採石4月25日 17時48分
日本一のすずりの産地、宮城県石巻市の雄勝町で、震災後初めてすずりの原材料「雄勝石」の採石が行われました。
石巻市の雄勝町は、独特の黒い光沢で知られる「雄勝石」の産地で、国内産のすずりの9割を生産してきましたが、津波で採石場や工房などに大きな被害が出ました。
25日は、すずり生産者の組合の人たちが採石場に重機を持ち込み、震災前に切り出して埋めておいた石を震災後初めて掘り出し、くさびを打ち込んで30センチほどの厚さに割っていきました。
そして、掘り出した石をトラックで組合の工房に運び、機械を使って、すずりの大きさに合わせて切っていきました。
すずり生産者の組合では、すずり700枚の大口の発注を受けており、組合では、町を離れて仮設住宅などで暮らす職人にも声をかけて、採石した石をすずりに加工し、8月までに納めることにしています。
雄勝硯生産販売協同組合の澤村文雄理事長は「震災後、全国から注文をいただいていましたので、皆さんに感謝の気持ちを込めて、すずりを生産していきたいです」と話していました。
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