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星空を見ながら
「お。イオ」
「クラピカにレオリオ!」

一次試験ぶりの再会。
どうやら2人はもう寝るようだ。

「隣、いい?」
「あぁ」

クラピカの隣に毛布をもって座る。
流石に滅茶苦茶眠い。
欠伸をすると直ぐ眠りについた。

―――――
――――
―――

「…んっ」

目覚めたのは深夜。
また夢を見た。弟と一緒に桜を見ていた夢。

「はぁ」

私は立ち上がり、部屋を出た。
窓の傍の椅子に座り、また外を見る。

「どうかしたのか?」

後ろから声がかかった。それはクラピカ。

「クラピカこそどうしたのよ」
「イオがこんな夜中に出て行くから、起きてしまったんだよ」
「私のせい?ごめんね」
「いや」

クラピカは私の隣へと座る。

「どうかしたのか?」

二回目よ、その言葉。
心の中でそうツッコミを入れる。

「なんでもないわよ。ただ、疲れたの」
「猫かぶり…にか?」
「知ってたの?」

クラピカは微笑み、言った。

「最初から、少し感づいていた」
「へぇ」

これは意外な。気付かれていないと思っていたのに。

「そっ。私は猫被ってるよ」
「あっさりと認めるんだな」
「えぇ。隠し通す為の嘘も面倒くさいし」

そして、沈黙。
でもその沈黙は悪いものではなかった。

「イオ。お前がハンターになりたいのはなぜなんだ?」

クラピカは外の星空を見ながら私に問いかけた。
なぜ今そんな事を聞くのだろう。

「別に。意味なんて無いわ」
「嘘だな」

答えた瞬間バッサリ嘘と言われ、唖然とした。
なんでそこまで自信を持って言えるのよ、という私の考えを察したのか、クラピカが言葉を繋げる。

「長い間一緒に居る訳ではないが、私にもその位の嘘は判る」
「…」

クラピカが私の方を向く。
その奇麗な顔をなぜか直視できず、視線を反らす。

「なんで判っちゃうのよ、クラピカは」

今度は私が、外に広がる無数の星を見ながら言う。

「そう嘘。私、嘘得意だったんだけどなぁ」

そう言って笑う。そしてクラピカの問いに答える事にする。

「私がハンターになりたいのはお金が欲しいからよ」
「嘘…という訳ではないな」
「当り前よ。私だって、言葉の全てが嘘って訳じゃないし」

お金が欲しいというのは本当に本当だ。
レオリオと同じだ、と言われ軽く傷つく。
でもレオリオには、ちゃんとした、医者になるという夢があるそうだ。
だからお金が必要らしい。

「ふぅん。でも私にはそんな大層な夢は無いわね」
「ならなぜ、金がいるんだ?」

私は一度クラピカを見てから、また視線を星に戻す。

「言う義理は無いわよ」

クラピカがじっとこちらを見てるのが判る。

「もう遅い。戻るか?」

クラピカが立ち上がる。
そんなクラピカに言う。

「もう少しここにいるわ」
「そうか」

クラピカが部屋に戻った後も、私は星空を見上げていた。
やっとクラピカ出てきたwww
イオが少しだけ素を見せるシーンですね
こういうシーンが多いですよ、この駄作はwww


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