計り知れない影響力を持つソーシャルメディア
ツイッターは革命すらも起こす――。
そんなバカなと思われるかもしれないが、驚いたことに現実に起きてしまったのだ。
現代において、ソーシャルメディアの影響力は計り知れない。それらはもはや社会現象というレベルでは済まされない。社会基盤そのものを根本から揺るがし、場合によっては政府を動揺させ、時には政権そのものを転覆させてしまうこともある強力な武器なのだ。
1月、チュニジアで始まった革命は、アラブ世界のみならず、全世界に波及する勢いだ。その主役はツイッターやフェイスブックなどのマイクロメディアである。
もちろん、そうしたメディアそのものが革命を起こすわけではない。
しかし、例えば、23年間も続いてきたチュニジアの独裁政権を倒す原動力となったのは確かだ。
ツイッター、フェイスブック、あるいは、ユーチューブ、ユーストリームなどのソーシャルメディア、またウィキリークスなど新しい勢力、そして、アルジャジーラ・テレビなどの既存のメディアによって、チュニジアの若者たちは自然に連帯し、独裁政権に立ち向かった。
当初、大統領はツイッターやフェイスブックの閲覧を禁ずることによってどうにか対抗できると考えた。もちろんそのかい虚しく、波状攻撃のような情報のシャワーを浴びたチュニジア大統領一族はあっという間に追い込まれ、とうとう海外への亡命を余儀なくされてしまったのだった。
このチュニジア革命を受けて、北アフリカ・中東全土では一斉に民衆による反政府デモが勃発した。
エジプトではソーシャルメディアの影響を恐れたムバラク大統領が、通信回線を遮断した。だがそれはもちろん逆効果である。
アルジャジーラ・テレビが援護射撃し、結果、連日5万人を超える民衆が首都カイロに集結し、「大統領退陣」を迫るまでにもなっている。