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日韓首脳 EPA交渉再開、協議加速で合意
韓国を訪問している野田首相は19日、李明博大統領と首脳会談を行った。日韓の経済連携協定(=EPA)交渉を早期に再開するため、実務レベルでの協議を進めることで合意した。
2度目の顔合わせとなる両首脳は、李大統領が日本語で「ありがとう」と話すと、野田首相が韓国語で「カムサハムニダ(感謝します)」と応じるなど、友好ムードを演出した。
会談で野田首相は、朝鮮王朝時代の古文書「朝鮮王朝儀軌」を引き渡した。野田首相が意欲を見せていたEPA交渉については、早期に再開するため、実務協力を強化することで合意した。ただ、いつ交渉を再開するかなど、具体的な中身には踏み込めなかった。
欧州連合(=EU)に続き、アメリカとの自由貿易協定(=FTA)発効を目指す韓国だが、日本とのEPAには根強い反対論がある。韓国は機械製品などの部品を日本から多く輸入しているため、EPAを結ぶことによって対日赤字がさらに増えるとの警戒があるからだ。会見でも韓国メディアの記者から「日本とのEPAを急ぐ必要があるのか」との質問が出たほどだった。
交渉をまとめるため野田首相がリーダーシップを発揮できるかが、今後問われることになる。
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