小沢一郎被告、26日判決 無罪の見方支配的も、有罪もあるとの声
民主党元代表・小沢一郎被告(69)が、政治資金をめぐり、強制的に起訴された裁判の判決が26日、東京地方裁判所で言い渡される。
専門家の中では、無罪との見方が支配的だが、有罪もあり得るとの声も少なからずある。
20日、小沢弁護団の弘中 惇一郎弁護士は「ようやく決着がつくなと。無罪判決を確信している」と話した。
小沢被告の弁護団は、無罪判決を確信する一方、検察官役の大室俊三指定弁護士も「有罪が出ても驚かない」と、有罪判決に一定の自信を見せている。
この裁判では、元秘書の石川知裕被告(38)が、取り調べをひそかに録音していたことから、検事による、うその捜査報告書の作成が判明した。
隠し録音がなければ、この問題は発覚しなかったため、検察と警察が進める「取り調べの録音・録画」の重要性が、あらためて認識させられた。
また、このうその捜査報告書は、起訴議決をした検察審査会に提出されていた。
しかし、法律では、審査会の審査は非公開とされているため、議決が適正に行われたかチェックできないという問題点も浮上した。
政治のみならず、司法の世界にも大きな影響を与えた裁判の判決は、26日午前10時に言い渡される。