石原慎太郎都知事 ワシントン ヘリテージ財団講演 2012.4.16
[動画]
http://www.youtube.com/watch?v=fdcTgqkkJFE
皆さんこんにちは。今日はお招きを頂きましてありがとうございます。
ちょっと私、あの花粉症で声を壊してますんでお許しください。
あのー、私はね、共産主義は嫌いですけどね、あの中国を支配するに至った共産党のリーダーだった毛沢東が、彼の方法論についての極短いですね論文なんかでとってもいいことを言っている。
私はこれは方法論としては非常に正しいと思います。これは「矛盾論」という非常に薄い論文ですけれども、私達が目の前にある問題で解決しなくちゃいかんと思っているものの実はその背景にはもっと大きな矛盾がある。それを彼は「主要矛盾」と言っていますけども。
自分が目の前にあるね、
厄介な問題として解決と強いられているその問題は、実はその主要矛盾から発生した「従属矛盾」であってですね。従属矛盾の目の前にある問題を解決しようとするとその背景にある大きな矛盾というものを捉えないと、本当の解決にはならない。
そういう点ではですね、私達これから時間的空間的に狭くなっていく世界の中でいろんな問題が起こってくるでしょうけれども、実はその背景にはですね、世界全体の歴史の中で大きな、今、波がこう来て動いている、ということを知らなきゃならないと思いますね。
その一つはね、あまり政治に関係ないかもしれない、実はとんでもないんですが、大事なことですけれども、環境問題ですよね。
私は自分が国会議員になったときに、40年程前に東京にやってきたあのブラックホールを発見者のホーキングの講演を聴きました。そのときホーキングに質問が許されて、ある宇宙学者が「この宇宙全体にですね地球ほど文明の進んだプラネットがいくつ位あるのか?」と聞いたら彼はすぐに「2 million. 200万位ある」と。私はびっくりした。
そんなに200万も文明のある星があるならば、なんで私達はハリウッドのくだらない映画じゃなくてですね、実際に宇宙船で見たり宇宙人にあうことがないんだろうか」と聞きましたら、ホーキングはすぐに
「いやそれは違うと。地球位文明が進んだプラネットは自然の循環が悪くなってですね、宇宙時間からいうと瞬間的に消滅する。生命が消滅する。」
私が挙手しましてね、「宇宙時間での瞬間的ってのは地球時間で何年位ですか?」って聞きましたら彼は「100年だ」と言いましてね。
あの講演を聴いてから40年経ちました。
彼が神様であるかどうかわからんがですね、あの頃からジストロフィーで声が出ないからコンピュータを指で打って人造の声で話して。でもまだホーキング生きてますね。この間再婚したっていうからどういうことなのかなあと思うんだけども。
まあいづれにしろですね、100年。あれから40年経っちゃったんで言われたことからすると60年しか残っていない。
これ例えばNASAのハンセンという教授があともう大分前ですね、あと15年経ったら北極海の氷は全部融けると。実際に融けていますがどんどんどんどんと。そしてですねあと50年経ったら北極海はなくなって海として甦って大西洋と太平洋が北極を通って抜けられることが出来る。
ただ、バカなことで北極海に面しているロシアとカナダとアメリカは氷が融けた後の北極海の水源にある海底資源の縄張りの奪い合いをやっている。私は非常に愚かな試みだと思いますね。
まあね、世界中の氷が融けて、日本にも世界中に異常気象が起こっていますけれども、とんでもない雪が降ったり雨が降ったりしますがね、これは当たり前じゃないですかね。
世界中の氷が融けて海に集まる。そして海の海水が増えれば蒸発する量が増える。だから振ってくる雨とか雪の量も増えるしですね、それがどういう形で地表に現れるかはこれは気象学の問題でしょうから簡単にわかりませんが。
いづれにしろ、私、5年前にツバルという赤道のすぐ近くにある大きな砂、ケイ素で出来ている島の国にいきました。人口は数百万しかいなくて小さな国ですが、これがどんどん海に沈んでもうね彼らは収穫が出来なくて栽培できないからオーストラリアに移民せざるを得ないでしょう、もうまもなく。
つまりね、地球は自転していますからね、海にたくさん増えた水は、遠心力が働いて海の水は一番どこに集まるかというと要するに赤道の近くに水が集まって膨れ上がるわけで、そういう状況がずっと続いている。
この問題についてですね、去年の暮れにダーバンで世界中の科学者が集まって議論した。結局結論が出なかった。なぜかったら、CO2の一番の排出国であるアメリカと支那とインドがですね合意しなかった。
結局会議はどうなったかというと、4年先に新しいルールを決めましょう。4年先に決めたルールを5年先から、つまりね9年先から実行しましょう。こんなものが会議の結論と言えるんですか?
本当に怖ろしい懸案が迫ってきていると思いますけれど、そういうことを私達は念頭に置く必要があるし。
それからもうひとつの問題はね、歴史の必然的な大きな波が起こっていると思うんですけれども、今アフガンでゴタゴタが起こったりですね、中東でいろんな摩擦が起こっております。これはね、自業自得のところもあるかもしれませんがね当事者達にとってはね。
でもね、結局これはやっぱりキリスト教圏とイスラム教圏の争いじゃないんですか?
私はですね、今やっているアフガンのね、アメリカが主導して米軍が戦っているみたいですけれど、この戦いに勝てませんな、キリスト教圏の軍隊は。絶対に勝てないと思う。
私はね、20代の終わり頃ある新聞社に頼まれてベトナム戦争に行きました。従軍してですね本当に最前線のアウトポストでね、ポンチョを被りながら徹夜でゲリラを待ってて、彼らを迎撃してですね、その時は目の前に現れたゲリラを10人の内7人殺してすぐに撤退してきたけども、でもあの戦争を眺めて見てね、私はやっぱりこの戦争にアメリカ軍は絶対に勝てないだろうと思った。最後に帰って他に外国からきているコレスポンデントなんかも彼らも同じことの考えを持っていて、結局ああいう結末になった。
今、起こっているですね、このキリスト教圏とイスラム教圏のですね、かつては十字軍に始まるこのいがみ合いというのは、歴史的な必然でしょうね。
キリスト教圏の白人がアラブを含むイスラム教圏の地域を支配して植民地にして、それが独立することによって、今度は資源の牙を剥くようになった。
これは私はいいとか悪いとか言いませんが、歴史のひとつの大きな波だという気がしています。これはどう終決していくかというとこれは中々わからない。誰にもわからない。
一方で、さっき言った環境の問題もどんどんどんどん進んでいる。それからもう一つの問題は、これは小さな問題かもしれませんけどね、世界の情報がこう溢れて、遅れている国の人達もですね、ヨーロッパならヨーロッパの、アメリカならアメリカ特に移民をいれてますけど、ヨーロッパの先進国の情報を手に入れると、それに対する憧れがある。そして移民としてなだれ込んで来る。
それはキリスト教にしろイスラム教にしろ、神様は教えを説いて、人を愛せとか友達を大事にしろと言っている限り、いきなり民族が違うからといってね、移民を認めないわけいかんでしょ。
ところがその数が増えてくると、厄介なことが起こってですね、ヨーロッパのあちこちで起きている。同時にね、それがヨーロッパの経済にも響いているんでしょうか?いづれにしろヨーロッパの経済も疲弊してきて、この間ヘリテイジのある人達と話しましたけど、専門家に意見をいうとですね、フィンランド、ノーベルから下はギリシャ、そのラテン系の国々まで、価値観や全然違う顔の民族国家が一緒になってですね、同じルールでものを一緒にしようとしてもうまくいかないと言ってましたな。
私達日本という国は、大事な同盟国であるアメリカと、これからいろんな形で関係を新たにし、対等にし、反省するところはしていかなければならないと思いますけれども、日本についてですけれども、皆さん一緒にですね、日本人の皆さんだけでなくアメリカの方々にも考えていただきたいんだけど、日本にも日米間の問題を考えるために必要な、一番背景にある主要矛盾というのがある。
この主要矛盾は何かと。それはですねいくつかありますがね、ひとつは憲法ですよ。
アメリカが戦争中にね、3日が4日で作ってね、英語から日本語に訳した非常に醜い形の前文で出来たあの憲法。
あの憲法ですね、占領軍が占領を、統治を完成するために作った国家の基本法が、日本がサンフランシスコ条約で独立した後もね、有効な法律としてその国を支配してる。日本じゃない世界の歴史にないんだ、こんなもの。こんなバカな事例はどこにもない。ないんですよ。
それですからね、この憲法の制圧はいいところもありますよ、あんまり多くはけどね。いろんな問題がここから発生している。
だからね、憲法の改正じゃないんです。しっかりしたリーダーが出てきてね、これを廃棄して、捨てたらいい。宣言して。
それで、すぐですね、自分達で新しい憲法を作ったらいい。いろんな点を直さなければならないが、まあその米軍が作った憲法を見ると、責任というものの度合いが権利よりずっと少なくてですね、全体の印象からして、国民は権利の主張をするからですね、自分の責任を意識しないという非常に歪な国民のメンタリティを作ってしまった。
とにかくその憲法をですね、変えないと。アメリカはやっぱり日本という有色人種の唯一の近代国家に戦争で手を焼いたんでしょうな。で、この国を一回徹底的にバラバラにしようということで要するに法律を作った。
私の親しい友人だった三島由紀夫さんとその共通の友人だった村松剛。彼が村松君がカナダの大学の客員教授を務めに行って、1年か2年勤めた帰りにニューヨークに寄って、アメリカの代表的な新聞ニューヨークタイムズのですね、日本が降伏した日とドイツが降伏した日を衛陶である論説をコピーして持ってきた。
ドイツが降伏した日はドイツ人は非常に優秀な民族でね、ナチスによって道を間違ったけれども、この優秀な民族のために優秀な国家を作るために私達アメリカは協力をしようと書いてありました。
日本の場合には違うんですね。カトゥーン。漫画が書いてあってね、この部屋位大きな化け物みたいな、クジラよりものよりもっと大きなナマズみたいな化け物みたいなのが描いてあって、ひっくり返って転がっている。大きく開いた口にGI、アメリカの兵隊が3人鉄兜を被って入っていって、その牙を抜いている。なんて書いてあるか。
この醜くて危険な動物は倒れたが未だに生きている。我々は世界の平和のためにアメリカの平和のためにこの動物、怪物を徹底的に解体しなくちゃいけない。それからマッカーサの占領政策が始まったんでしょ。
途中で朝鮮戦争が起こったんで経済需要が増えて日本もそこらへんをきっかけに立ち直ってくるんですね。この日本を統治していたアメリカ軍の基本的な物事の考え方はそれなんですな。
それは人種差別といえばそれっきりな事だけど、やっぱり有色人種が日本を作った。要するに近代国家というのはそれは、そらとにかくイギリスを攻めてアメリカに次ぐ世界第二のロイヤルネイビーを持った。こんなことは彼らにとっては想像も付かなかったんじゃないでしょうか。
それを日本人がやったんですよ。結構なことですよ。私も非常に誇りに思うよ。
それからね、トエンビーというまあまあの歴史学者がいる。日本人をバカにしすぎですね。私は大した学者だとは思わないけれど、この人の言った中でね、日本人がやった近代化は人類の歴史の奇跡だ、と書いている。これね、褒めたつもりでも実はトエンビーさんが日本の近代の歴史について知らない。
アメリカなんかが誕生する前の江戸時代はですね、世界で一番成熟した時代だった。
江戸にはとにかく100万を越す人間が住んでいて、東京の前身の江戸という街は世界最大の街だった。そして上水道まであった。当時の日本には寺子屋を含めたら3万の学校がありました。みんなね、読み書きが出来た。
という成熟の中でね、何が起こったかというと、関孝和なんていう数学者はニュートンやライブに次ぐ100年先にですな微分積分考え出している。それよりも残念ながら15年先にですね、インドの哲学者が微分積分を考え出しているけど、ライブにしろニュートンにしろずっと先なんです。
それから中小経済、先物買いですね、デリバティブとか手形とか、こういうのを発明したのはイギリス人じゃないですよ。イギリスが始める100年前、日本の大阪の相場やっている商人達がやっていた。それでこれを代表する本間さんという酒田の公証ですか、三代目の光岡って人が書いた、要するに先物買いの子孫のために書いた中小経済の手引き。これは英語にもスペイン語にもフランス語にも訳されて、世界中で先物買いの人達が基本的なテキストとして読んでますよ。こういう時代があったんですよ。
それがあったからね、私達はね、他の有色人種の国に先んじて日本という国は近代国家を作って軍事国家を作った。それが結局は最終的にはアメリカを相手にする戦争になった。
しかしこれだって、日本を占領して統治したマッカーサが後に議会で証言しているじゃないですか。
「今から考え直してみると日本が起こした戦争はこれは自衛のための戦争だったと。我々は経済封鎖までしたために日本は仕方なしにこの戦争をやったんだと。今になってよくわかった」
とマッカーサが言っている。日本の教科書にも載せることにした。それはそれでいい。
その後よく持ってここまで来たんですけどね、さっき言ったみたいに日本のその主要矛盾の憲法ってのが、この国を非常に手かせ足かせ。
大体世界で起こった問題はすぐ日本に響いてくる。軍事問題もテロの問題もあるでしょう。日本の軍隊がそこへ出かけていって、友軍と一緒にそこで協力して戦争することが出来ない。集団自衛権ってのは今の憲法がある限り認められない。
だからアフガンの戦争のためにいろいろ油を補給するためのインド洋の給油をする作戦そのものが、小沢一郎なんていうわけの分からない政治家が「あれはおかしい」と言い出して、あの人がどれだけ力があるか知らんれど、日本の政府はあの人を気にして、あのインド洋の給油を止めるんですよ。
今度ソマリアに出かけていく日本の自衛隊は、慈善事業というか病院作ったり橋を直したりすることらしいけれど、どんなゲリラに遭ってどういう攻撃があるかわからんが、慈善のための仕事ということで銃火器はいかんということでライフルしか持っていけない。何が起こるかわからない軍隊が。
こういうね、バカな規制ってのものを私達は未だに甘んじているわけ。
もうひとつね、これ案外皆さんが分からないことですけれども、日本の官僚が昔は優秀で、今非常によくない。自分達の利益ばっかり考えている。
かつて岸信介とか椎名悦三郎とか賀屋興宣とか大官僚がいました。この人達は非常に優秀だった。
なぜ優秀だったか。勇気があった、命がけで戦った。誰と戦ったというと軍部と戦った。
軍隊が言っていることは非合理で、とにかく日本のためによくないということで、これと戦うために命がけでやってね、賀屋興宣さんなんてね、軍縮会議に行ってロンドンでね、山本五十六を言い負かしたために、山本五十六は悔しいものだから自分でやれないんだよ。部下の、これは後になって有名は山口多聞という、自分と一緒にいる環境母艦の縛り付けて自分と一緒に沈む。
あの山口多聞少将が中佐か大佐の頃、山本についたら、彼らが生意気だから殴っちゃえという、軍縮会議で自分達で言うなり賀屋さんに押さえつけられたから、腹立たしさ紛れに殴るんです。それ位の度胸ってものが昔あったんですよ、官僚は。
今ダメです。なぜダメになったかというと、日本の官僚が軍になっちゃったんですよ。絶対的な存在になっちゃったんですよ。ですから政治家がそれに使われるんです。
私も25年自民党にいて政府の参与もしまして閣僚もやりましたが、いくらいってもダメなんです。結局役人のいいなりになる。大体あれでしょ、みなさん、日本の皆さんならわかるか。あのちっぽけな四国っていう島にね瀬戸内海から3本橋架けて儲かるわけないでしょ、こんなもの。福田内閣で決めたんだよ。
僕は「どう考えても無駄ですからこれはおかしいから福田さんこれおよしなさい」と言ったら、誰も言わない。最後に福田さん「君余計なことはいうな。これは決まってることなんだ。ちゃんと合理性があるんだ」「それは福田さん、あんたが鉛筆加えて勝手に作ったんじゃない。」といったら、僕は福田さんに十分可愛がられて閣僚にしてもらいましたけれど、怒られましたよ。
それでね、そういうものがまかり通る背景に、これまた主要矛盾なんだけれども、これは外国の人は懸念に思うかもしれないけれども、日本の各国間の会計制度っていうのはバランスシートがないんです。単式簿記というんです。大福帳と同じなんだ。
ですからね、どんな国でも発生主義・複式簿記でやっているのにですね、おそらく先進国の中で単式簿記なんてバカなことやっているのは、これは日本だけでしょうなあ。
ほいで私はね東京でお金かけて新しい方式作り出しましたよ。大阪も真似してやりだしたし、段々全国に広がりつつあるけれど。
複式簿記・発生主義でやらないと何が出来ないかというと、財務諸表がないんですよ、今の国には。財務諸表ってのは専門家の方はご存知でしょうけれど、この会社の株を買いたい、会社の内容がどうなのかと、この会社の株はまずいから売ってしまおうとかというときに、何を手がかりに判断するかというと財務諸表なんですよ。それがないこの国には。
だから官僚が平気で金を隠すし誤魔化すし本当に処置が出てこない。
この間ちょっと驚いたのは、読売のナベツネさんが私の先輩だからよく知っているんだけれども、あの人から聞いて「え?」っとなったんだけど、日本の、こう、じーーーっと貯めて貯めてなんで作ったんだかわかんないんだけど、タンスにこう金隠してタンス貯金を持っている人ってのはたくさんいてね、その総額が30兆あるんですって。目に見えない。
ところがね、そうすると30兆円の中の10兆円ってのは昔々懐かしい聖徳太子の1万円札なんだ。それをね10兆円は新しい札に変えないで持っているんだって。
古い札は札ですからね。この間ねどうも後ろめたいしマズイ感じがするんで、大金持ちが300億あるんだけれども、これが新札に替えてもらえないかって。もう一人の人が140億あるんで新札に換えてほしいから税理士に頼んだら、
これはやってもいいけど手数料を頂きますが、しかしもっと問題で、時効にはなっているんでしょうけれども、なんでこんなに金があったかってことで、恐らく査察が入って厄介なことになりますよってことで、やめたと。まだ旧札で持っているんだって。
そういうお金をね、掴んでいながら、どうやって引き出して国家のためにで流通させるかってことを今の役人は考えられない。自分達が後で会計するときに間違っているからだ。そんなこんなことでね、私達は使える金も使えず日本の経済をいろんな意味で支配してきたわけですから。
その前にもう一つ。そうだ、さっきもね幹部の方と飯食っているときにこれからの日本の安全保障の問題が出てきたんですけれども、みなさんね、世界地図を日本が載っている極東の部分を逆さにしてね、要するに中国側を上にしてね、なんというかな、逆さまにして地図を見てください。中国とか朝鮮とかから見ると、目の前に日本列島がいてすごく邪魔なんですよ。ロシアもそうなんです。
こういった地政学的の条件の中に日本がある。それは仕方ない。だけどねそういう地政学的におかれたこの日本は今、どういう状況にあるんですか。これは非常に基本的な主要矛盾なんだな。
周りに北朝鮮。状況証拠からすると日本から数百人の同胞を拉致して殺した。そして返さない。この国が訳の分からない核開発やって。
その上にあるロシアはですね、かつて条約破って突然宣戦布告してきて、北方四島勝手に盗って、アメリカがあそこに早く進駐していればよかったんだけど手が入らなくて、ロシアに盗られちゃってね。樺太はね、日露戦争のときにとったから仕方ないかもしれないけれど、昔からね、固有の領土の択捉、国後、千島まで盗られちゃった。大きな立派な島です。温泉がたくさん沸いて、沖縄本島より二つとも大きいんです。歯舞、色丹はちっこいですよ。
でもう一つですね、こっちは支那があるでしょ、支那。あれ支那っていうとみんな嫌がるんだねえ。支那のね、この間英語のインターネット見たら、支那人が支那のこと支那って書いてある。SINAって書いてある。
中国ってのは岡山県と広島県のことだよ。
なんで支那って言っちゃいけないの。これは孫文が決めた言葉なんですよね。
英語ではChina(チャイナ)でしょ。フランス語でChine(シーヌ)でしょ、スペイン語でChina(チナ)でしょ、ドイツ語でChina(ヒーヌ)ですか?それでなんで日本人だけが中国というの?まあそういうおかしな。
しかもその支那がですな、とにかく核を開発して、あのタクラマカンとかゴビの砂漠で核開発をやっているときにどれだけの放射能が日本に降ってきましたか。
日本の政府は知って知らぬ振りして顔して隠したんだ。あの頃ね支那はですね、今帽子被っていないと歩かないと、中国から来る雨で髪が濡れたら毛が抜けてハゲになるぞ、といわれたんですけれど、それで中国の放射能を降りてきたんですよ。
今になって福島原発が事故を起こすと、全く放射能の関係のない日本の地域でもヒステリーみたいになって変な者もいるようですけれど、原発の話はここではしませんがね、いづれにしてもね、とにかく国境を接したり、国境を奪われたり、同胞を奪われたり拉致されてる頃されている。この三つの国と接していて、相手は核を持っていて、日本だけが核を持っていない。
こんな地政学的な劣悪的な状況におかれている国家が世界にありますか?世界の大国で。
こういう地政学的な背景があるということをね、やはり毛沢東じゃなく、これは主要矛盾として私達こうあったらいいと思うんです。(←聞き取れず)
日本の防衛をどうするかって問題がこれからますます大事になってきます。
ずーっとアメリカさんのお妾さんできたんだから、なんでもお願いします。もうこんな時代は終わんなきゃいけない。
でね、私はやっぱりすごいなあって思ったのは、あの沖縄返還交渉やった時に、非核三原則、作らず持たず持ち込まず。これ佐藤さんが言い出して断固これは通せと。
私は参議院予算委員会で私は「作らず持たず持ち込まずってアホだらけのみたいな語呂合わせでこんなバカな話があるか。作らず持たずだったら持ち込ませないとダメじゃないか」と言ったら、「余計なことは言うな。これは自民党の党是なんだから批判するなら自民党を辞めたほうがいい」とまあ佐藤さんをよく知っていたので、向こうも半分冗談半分本気で言ったんでしょうが。
私はね「あなたのお兄さんの岸さんはもっと違っていて作らぬ持たぬ持ち込むはずだと言ったんじゃないですか?」って言ったんですが、その佐藤さんが実はね、沖縄じゃない、その小笠原諸島を取り戻したときに、あのときのアメリカのジョンソン大統領に「日本は核兵器を持ちたいんだ。アメリカは協力して持たしてもらいたい」と言ったらジョンソンは一応断るんですな。
今度ね、大統領が変わってニクソン相手に沖縄返還するときに例の非核三原則が出てきて、「いざって時に持ち込むのは当たり前じゃないですか。あそこには米軍基地がたくさんあるんだし。それを運ぶ飛行機もあるわけだ」って。
若泉敬っていう私の親友のがね、必死に働いて結局密約でいざというときは黙って持ち込んでいる、なんてウソな話で、沖縄返還したときから、風穴突いて私がちょっとアメリカ軍を脅かしたら、違った核兵器見せてもらいましたよ、核弾頭。
昔からある、今でもある。そんなことは知らぬふりしていればいい。なきゃこっちが困るんだから。
だけどもね、そのときに佐藤さんは、ドイツと一緒に核兵器開発しようと考えていて、村田良平というその時課長でした。こいつドイツ語の名人なんですけれど、彼に命じてねドイツに交渉する。ドイツは、東ドイツの問題もあったり、ちょうどチェコにプラハの春っていうのがあってそれを抑え付けるためにロシア軍が侵入してきて抑え付けた。
で神経質になっていたんで、ちょっと今時期じゃないということで、結局後にブラントンの時代になってから、強引に中距離のミサイルの配備をドイツにさせて、その条約の中でドイツも一緒に引き上げるという条項を入れたんですよ。日本は全部アメリカさん任せで来ている。
じゃあそれじゃあ日本はどうしたらいいんだ。核を持ったらいいじゃないか。
キッシンジャーはこの頃そういっているそうだよ。それを受けた平沢くん(?)が面白いんでね、シュレジンジャーってのも知っているんで。シュレジンジャーってのは私はよく知らないんだけど共和党系の方なんですか。シュレジンジャーのところにいったら、
「そりゃそろそろ日本も核を持った方がいいんじゃないか。アメリカも大変だ。」って言ったという。
どこまで本当かリップサービスかもしれないけれども。
ですからね、オバマが要するに世界中から核兵器をなくそうと、Yes, we can. と格好のいいこといってノーベル賞なんてインチキだからなんでもすぐくれるんだよ。ノーベル賞ってかなりインチキなんですよ、これ。
経済学賞なんてね、あれをもらったアメリカ経済学者の作っている会社がみんなつぶれちゃったからね。
そんなこんなだからね。平和賞なんてかなりいい加減でオバマは貰ったんだ。それでふた月もたたないうちにアメリカは正しい核の開発をしてんでしょ。シュミレーションして。シュミレーションならいいですよ。
だったら日本もシュミレーションをやったらいいんだ。
日本は核開発のシュミレーションをやりますと言うだけで、世界は緊張するし、ひとつの抑止力にもなるんですよ。それくらいのことを考えて、それが外交の要するに手品みたいなタスクですな。
でもねまあね、日本が核兵器を持ったらその先大変でしょうね。今はアメリカの人はよく知っているんだけれども、日本人は麻雀を知っているか。麻雀はね、上がるためにはイーファンつけなきゃダメなんですよ。イーファンってのはひとつの役ですな。世界の国際政治の中で、核を持っていることはイーファンなんですよ。
だからね、ミャンマーみたいな完全な徹底した軍事政権でもね、徹底的に欧米にいじめられても、北朝鮮はどうですか。なんだかんだいいながら騙されたアメリカの方が人がいいから食べ物送ったりして単純にひっくり返されてんの。
今度はさすがにねまあねえ、食料援助しないだろうねえ。
だけどね、とにかくそういうことなの。
核兵器を持っても実際なかなか使えませんし、使える状況でない。持たなきゃものが言えない。もうそんな不思議なメカニズムになっている。
ですから日本は何が重要かと言ったら、この間日本人が始めたあの快挙。40億km飛んで離れた所から帰ってきたあの「はやぶさ」。あれを一番驚嘆して評価しているのはアメリカの技術者ですよ。
あれはね、とんでもないロケットを発射してその先についている宇宙船をですね、あの宇宙船なんかを全部打ち落とす技術を開発したって、中国が散々威張っているけどね、支那のロケットは飛びやしない。
とにかく40億km飛んで行ってね、火星の向こうっ側の星の土を拾って帰ってくる。しかも正確に、途中で故障してそれを自分で直しながら、オーストラリアに平原に無事に落ちたんでしょ。これ正確な帰還ってのは難しい技術なの。
この打ち上げと40億kmの飛行とね、とにかくそれからの正確な帰還にあたったこの技術に携えると日本は何が出来るかって言ったら、アメリカが核を気にしながら、次の戦略兵器で解決させるコンベンショナルストライクミサイル。これは日本だったら簡単に出来ますよ。
やるかやらないかは日本人の政治家の度胸の問題なの。普通の通常兵器なんだから。核弾頭積んでいないんだから。
だからね、これは2000km、3000km飛んでね、この頃はGPSが進みましたから、例えばこれを東京から2000km、3000kmから撃とうとしたら今の技術だったら出来る。
かつてアメリカはですね、核を持とうとしたリビアのカダフィをやっつける時にですね、あれはイギリスの基地からね、フランスは嫌がったのでフランスの上空は飛んでいない、ジブラルタルを周って地中海を入ってリビアに行って、カダフィの居住区にですね、いくつかの棟があってそのひとつひとつの棟を徹底的に爆撃したの。その中の一つにカダフィが一番好きだった第三夫人と子供がいて。これがね、殺されまして、カダフィはショックを受けて、カダフィは核の保有を諦めたの。
それに比べれば、はるかに高等な技術を今もアメリカも日本も開発していない。その頃支那の大将はどこに住んでなんていう人かわからないけれど調べればすぐにわかるんで、あんた変なこと言ったらお宅のベッドルームに爆弾落としますよ、と。そういうコンベンショナルストライクミサイル、日本だったらすぐ出来るんですよ。
アメリカがやってくれ、アメリカが結構なことを言ってくれれば日本はすぐにやったらよろしい。
それからまあねえ、折角お招き頂いているので、ここで嫌なことを言うみたいだけど、アメリカもそろそろね、日本をね、対等なパートナーと扱ったらいいと思うね。
例えばね、日本の航空機産業。これは徹底的にアメリカが弾圧してきたの。YS11(?)という中古型のプラット飛行機を作ったとき、あの販路を私達は東南アジアで求めていたんですけれど、これはアメリカが妨害して潰したの。同じように同じような形の飛行機を作ったのがインドネシアのIAEですかな?その会社の飛行機も潰されたの。
それをね、その時たまたま私の親友の後に丸紅の、大きな商事会社の社長になったけど、当時まだ中堅幹部でインドネシア丸紅の社長がつまりインドネシアの支店長をしていた鳥海くんがね、そのいきさつをよく見てて、私に報告してくれたけども、その時インドネシアの飛行機を潰したのは、あのロッキードのコータンとクラッチャーですよ。
でね、私は日本の航空機産業ってのは、アメリカを本気で育てたりそれがアメリカのためになる。アメリカの軍用機、特に戦闘機なんかのコックピットなんか全部日本製ですよ。これはセラミックでこれは日本でしかできない。
中の計器にあるクリスタルリキッドの液晶体もこれ戦闘機が急上昇急降下したら温度の差で濁ってくるから日本製しか使えない。
クリントン政権の最後の頃ね、日本がですね、ソニーという会社がプレイステーション2という子供の遊び機器を作りました。これは中に搭載されているマイクロチップが正確な数字は忘れましたが、アメリカの宇宙船に搭載されているマイクロチップの倍くらいあった。
子供の遊ぶ機械にこんなものを搭載するのはとんでもないってことで、アメリカは慌てて、これは絶対にこれは中国に売るなと言ったのと同時に、悔しいんでね、戦闘機のコックピット、軍用機のコックピットのセラミックとか液晶体をなんとか自分で作ろうってことで、通産省は随分抵抗して反対してきたんだけど、押し切られて、作っている日本の会社は企業秘密になる生産工程までを見せたの。アメリカさんの圧力で。
そして結局どうなったかといったらね、これはダメだと。
日本と同じようなものを作ろうとしたら日本のお金の倍かかって、要するに時間がかかるから、これはやはり、日本から供給させようと。という結論に至りました。そういう経過がありました。
とにかくね、日本はですね、中曽根さんの時代に次期主戦闘機、素晴らしいものを作ろうと思って、あの頃はステルスなんてものはなかったんだけれども、これを持ってこられると、どんな空中の先導でもどんな飛行機でも敵わない。ということは宙返りすると空を飛ぶ半径がF14の半分なんだから後ろにくっつけられても、ビューって宙返りしたら相手の後ろ側にくっつけられてしまうの。
これはものすごい圧力で涙を飲みながら三菱重工は諦めて、その代わりアメリカはね、F15はその時は世界最高の戦闘機だったので、これは日本とアメリカもっと改良してF15のスペシャル版を日本とアメリカだけで使おうじゃないかという、まあそれで三菱重工は情けないことにわかりました、と折れたの。
本当は作っておけばよかったんですよ。
アメリカが作らせなかったんですよ。今そんなことは言わないだろうねえ、アメリカは。
日本で作った優秀な戦闘機を売ったらいいじゃないか、アメリカに。
あのステルスだってね、田母神さんが言っていたけど、あの上に塗っているレーダーに映らない塗料ってのは日本でしか出来ないんですよ。
そんなことも知ってか知らずか知らんけれどもね。
しかもあのステルスF-22ですか、日本が買うといったら、
「うーん売ってやってもいいけど、ライセンス生産させない。一切ブラックボックスの中にいれて、値段は?ていったらね、アメリカで買う値段の2倍もする。」
こんなバカな買い物はしないでさっさと日本で作ったらいいじゃない。私は日本なら出来ると思いますよ。
いづれにしろ、なんというんでしょうかね、日本は日本で自力でやれることはやるぞ、というのはあるのに、日本の持っている軍事力の技術的なポテンシャルってのを見せる必要がある。
そのためには実際核兵器なんか作らなくてもシュミレーションやればいい。やりだしたらところでみんなザワザワするんだ。ましてやそのコンベンショナルストライクミサイルなんてやろうと思ったら出来るんです。
まあそうでもしませんとね、中国はあれでしょ、尖閣諸島をとにかく日本が実効支配しているのにぶっ壊すために、あそこでもっと過激な運動をし始めた。どういうことですかね。あれ日本の固有の領土だし、沖縄を返還するときにはね、あそこの島も全部帰ってきたの。
あれはね、非常に沖縄ってところは島が多いところで、私はそのときに随員というかオブザーバーでいましたね。
あれはヨットと同じでポイントを決めてね、7つか8つポイントを結んだ線から南にある海上の突起物をみんなね全部ね、沖縄として返してもらうというそういう条文にしたんですよ。それで返ってきたの。
この尖閣はオレ達のものだ?とんでもない話だ。
でね、東京都はあの尖閣諸島を買います。買うことにしました。多分私が留守の間に実務者がですね、決めているでしょう。
東京が買うんだったら栗原さんって方がこわごわ本当に前のめりながらしていたんだけれども。本当はね、国が買い上げたほうがいいんだけれども、国が買い上げると支那が怒るからね、なんか外務省がビクビクビクビクしてやがんの。
あそこに最初に燈台作ったの僕ですよ。仲間が貯金して。
チャチな燈台なんだれど、漁師に喜ばれて、日本青年者という右翼の団体があれ金持っているんだね。私達がいるんでって頼んだら立派な燈台作ったの。そして足りないところあったら言ったら直させるよ、と私が水路部に行って、検査させて、そしたら立派な燈台作ったの。
その燈台が光発光し出したらね、外務省のバカがね、海図に載せろって言ったら「時期尚早」って言うんだよ。時期尚早ってなんですか。日本の国土に、日本人が作った燈台に灯を灯して、チャーターに載せなかったらかえって危ないんだよ。僕なんかヨットやっているから。今はGPSが発達しましたけどね。
あの燈台なんなのかわかんないし、ぶつかったら珊瑚礁多いところだし。ですからですね、とにかく載せろと言ったら載せなかったの。
私の息子が同じように国交省の大臣になったんで、お前頑張って載せろと押し切ってですね、日本人が作った尖閣諸島の燈台にですね、日本国保安庁これを作るというプレートをこれを貼らせたの。
その尖閣も今の政府の姿勢じゃ危ない。
私は栗原さんって方とは昔からよく知ってましてね、本当はその学生達にチャチな燈台作ってもらったときに、その時の島の持ち主は古賀さんっていうんですけどね。沖縄の人で。古賀さんの所に行ったら旦那さんがなくなって未亡人になっていたの。残念ながらついこの間、大宮の栗原さんって人が買いたいっていうから売りましたと。
私、栗原さんの所に行ったら、政治家に一切会わないって言うんですよ。嫌だから。
ところがね、あれですな、栗原さんの家を仕切っているおばあちゃんの親友ってのが、私の父親の昔家事やっていたオヤジが支店長やっている時の次長やってた人の未亡人で、仲いいんで、その人が取り持ってくれて、会いましたらね、
おばあちゃんが「戦争中、広大な土地を飛行場作るって言うんで接収されて、もう私の所はどんどん取られて、この屋敷も何千坪もあったのに区画整理で削られてこのザマです。私は政治を信用していませんから絶対に政治家に預けません。石原さんは石原さんで会いましたけれどね、私達はちゃんと守りますからね。」
そのおばあちゃんが亡くなりましてね、ちょっと色々事情が変わってきましてね、今の当主の栗原くんが私と会いましてね、東京が買うことに致しました。東京が尖閣諸島を守ります。
あそこは立派な漁場になりますしね、立派な漁場なりますね。
沖ノ鳥島だってね、支那や台湾や朝鮮から船が来て乱獲したので、あそこを守るために組合長が頑張って漁礁を作りまして、あそこに日本の漁船が行くようになったら外国を取っ払え。
尖閣はもっといろんな意味があるでしょう。ということですよ。
まあ日本の政府が嫌がろうと、どこの国が嫌がろうとですね、日本人が日本の国土を守ることで、島を取得することで何か文句ありますか?ないでしょ、みなさん。
ということでね、やっぱりやることをね、ちゃんと確実にやっていかないと政治は信頼されないし。そういうことの認識をしあうことで、まさか東京が尖閣諸島を買うことでアメリカが反対するわけないよなあ?ないでしょ?
NO!と言っています。
これで安心して終わります。ありがとうございました。
[動画]
http://www.youtube.com/watch?v=fdcTgqkkJFE
皆さんこんにちは。今日はお招きを頂きましてありがとうございます。
ちょっと私、あの花粉症で声を壊してますんでお許しください。
あのー、私はね、共産主義は嫌いですけどね、あの中国を支配するに至った共産党のリーダーだった毛沢東が、彼の方法論についての極短いですね論文なんかでとってもいいことを言っている。
私はこれは方法論としては非常に正しいと思います。これは「矛盾論」という非常に薄い論文ですけれども、私達が目の前にある問題で解決しなくちゃいかんと思っているものの実はその背景にはもっと大きな矛盾がある。それを彼は「主要矛盾」と言っていますけども。
自分が目の前にあるね、
厄介な問題として解決と強いられているその問題は、実はその主要矛盾から発生した「従属矛盾」であってですね。従属矛盾の目の前にある問題を解決しようとするとその背景にある大きな矛盾というものを捉えないと、本当の解決にはならない。
そういう点ではですね、私達これから時間的空間的に狭くなっていく世界の中でいろんな問題が起こってくるでしょうけれども、実はその背景にはですね、世界全体の歴史の中で大きな、今、波がこう来て動いている、ということを知らなきゃならないと思いますね。
その一つはね、あまり政治に関係ないかもしれない、実はとんでもないんですが、大事なことですけれども、環境問題ですよね。
私は自分が国会議員になったときに、40年程前に東京にやってきたあのブラックホールを発見者のホーキングの講演を聴きました。そのときホーキングに質問が許されて、ある宇宙学者が「この宇宙全体にですね地球ほど文明の進んだプラネットがいくつ位あるのか?」と聞いたら彼はすぐに「2 million. 200万位ある」と。私はびっくりした。
そんなに200万も文明のある星があるならば、なんで私達はハリウッドのくだらない映画じゃなくてですね、実際に宇宙船で見たり宇宙人にあうことがないんだろうか」と聞きましたら、ホーキングはすぐに
「いやそれは違うと。地球位文明が進んだプラネットは自然の循環が悪くなってですね、宇宙時間からいうと瞬間的に消滅する。生命が消滅する。」
私が挙手しましてね、「宇宙時間での瞬間的ってのは地球時間で何年位ですか?」って聞きましたら彼は「100年だ」と言いましてね。
あの講演を聴いてから40年経ちました。
彼が神様であるかどうかわからんがですね、あの頃からジストロフィーで声が出ないからコンピュータを指で打って人造の声で話して。でもまだホーキング生きてますね。この間再婚したっていうからどういうことなのかなあと思うんだけども。
まあいづれにしろですね、100年。あれから40年経っちゃったんで言われたことからすると60年しか残っていない。
これ例えばNASAのハンセンという教授があともう大分前ですね、あと15年経ったら北極海の氷は全部融けると。実際に融けていますがどんどんどんどんと。そしてですねあと50年経ったら北極海はなくなって海として甦って大西洋と太平洋が北極を通って抜けられることが出来る。
ただ、バカなことで北極海に面しているロシアとカナダとアメリカは氷が融けた後の北極海の水源にある海底資源の縄張りの奪い合いをやっている。私は非常に愚かな試みだと思いますね。
まあね、世界中の氷が融けて、日本にも世界中に異常気象が起こっていますけれども、とんでもない雪が降ったり雨が降ったりしますがね、これは当たり前じゃないですかね。
世界中の氷が融けて海に集まる。そして海の海水が増えれば蒸発する量が増える。だから振ってくる雨とか雪の量も増えるしですね、それがどういう形で地表に現れるかはこれは気象学の問題でしょうから簡単にわかりませんが。
いづれにしろ、私、5年前にツバルという赤道のすぐ近くにある大きな砂、ケイ素で出来ている島の国にいきました。人口は数百万しかいなくて小さな国ですが、これがどんどん海に沈んでもうね彼らは収穫が出来なくて栽培できないからオーストラリアに移民せざるを得ないでしょう、もうまもなく。
つまりね、地球は自転していますからね、海にたくさん増えた水は、遠心力が働いて海の水は一番どこに集まるかというと要するに赤道の近くに水が集まって膨れ上がるわけで、そういう状況がずっと続いている。
この問題についてですね、去年の暮れにダーバンで世界中の科学者が集まって議論した。結局結論が出なかった。なぜかったら、CO2の一番の排出国であるアメリカと支那とインドがですね合意しなかった。
結局会議はどうなったかというと、4年先に新しいルールを決めましょう。4年先に決めたルールを5年先から、つまりね9年先から実行しましょう。こんなものが会議の結論と言えるんですか?
本当に怖ろしい懸案が迫ってきていると思いますけれど、そういうことを私達は念頭に置く必要があるし。
それからもうひとつの問題はね、歴史の必然的な大きな波が起こっていると思うんですけれども、今アフガンでゴタゴタが起こったりですね、中東でいろんな摩擦が起こっております。これはね、自業自得のところもあるかもしれませんがね当事者達にとってはね。
でもね、結局これはやっぱりキリスト教圏とイスラム教圏の争いじゃないんですか?
私はですね、今やっているアフガンのね、アメリカが主導して米軍が戦っているみたいですけれど、この戦いに勝てませんな、キリスト教圏の軍隊は。絶対に勝てないと思う。
私はね、20代の終わり頃ある新聞社に頼まれてベトナム戦争に行きました。従軍してですね本当に最前線のアウトポストでね、ポンチョを被りながら徹夜でゲリラを待ってて、彼らを迎撃してですね、その時は目の前に現れたゲリラを10人の内7人殺してすぐに撤退してきたけども、でもあの戦争を眺めて見てね、私はやっぱりこの戦争にアメリカ軍は絶対に勝てないだろうと思った。最後に帰って他に外国からきているコレスポンデントなんかも彼らも同じことの考えを持っていて、結局ああいう結末になった。
今、起こっているですね、このキリスト教圏とイスラム教圏のですね、かつては十字軍に始まるこのいがみ合いというのは、歴史的な必然でしょうね。
キリスト教圏の白人がアラブを含むイスラム教圏の地域を支配して植民地にして、それが独立することによって、今度は資源の牙を剥くようになった。
これは私はいいとか悪いとか言いませんが、歴史のひとつの大きな波だという気がしています。これはどう終決していくかというとこれは中々わからない。誰にもわからない。
一方で、さっき言った環境の問題もどんどんどんどん進んでいる。それからもう一つの問題は、これは小さな問題かもしれませんけどね、世界の情報がこう溢れて、遅れている国の人達もですね、ヨーロッパならヨーロッパの、アメリカならアメリカ特に移民をいれてますけど、ヨーロッパの先進国の情報を手に入れると、それに対する憧れがある。そして移民としてなだれ込んで来る。
それはキリスト教にしろイスラム教にしろ、神様は教えを説いて、人を愛せとか友達を大事にしろと言っている限り、いきなり民族が違うからといってね、移民を認めないわけいかんでしょ。
ところがその数が増えてくると、厄介なことが起こってですね、ヨーロッパのあちこちで起きている。同時にね、それがヨーロッパの経済にも響いているんでしょうか?いづれにしろヨーロッパの経済も疲弊してきて、この間ヘリテイジのある人達と話しましたけど、専門家に意見をいうとですね、フィンランド、ノーベルから下はギリシャ、そのラテン系の国々まで、価値観や全然違う顔の民族国家が一緒になってですね、同じルールでものを一緒にしようとしてもうまくいかないと言ってましたな。
私達日本という国は、大事な同盟国であるアメリカと、これからいろんな形で関係を新たにし、対等にし、反省するところはしていかなければならないと思いますけれども、日本についてですけれども、皆さん一緒にですね、日本人の皆さんだけでなくアメリカの方々にも考えていただきたいんだけど、日本にも日米間の問題を考えるために必要な、一番背景にある主要矛盾というのがある。
この主要矛盾は何かと。それはですねいくつかありますがね、ひとつは憲法ですよ。
アメリカが戦争中にね、3日が4日で作ってね、英語から日本語に訳した非常に醜い形の前文で出来たあの憲法。
あの憲法ですね、占領軍が占領を、統治を完成するために作った国家の基本法が、日本がサンフランシスコ条約で独立した後もね、有効な法律としてその国を支配してる。日本じゃない世界の歴史にないんだ、こんなもの。こんなバカな事例はどこにもない。ないんですよ。
それですからね、この憲法の制圧はいいところもありますよ、あんまり多くはけどね。いろんな問題がここから発生している。
だからね、憲法の改正じゃないんです。しっかりしたリーダーが出てきてね、これを廃棄して、捨てたらいい。宣言して。
それで、すぐですね、自分達で新しい憲法を作ったらいい。いろんな点を直さなければならないが、まあその米軍が作った憲法を見ると、責任というものの度合いが権利よりずっと少なくてですね、全体の印象からして、国民は権利の主張をするからですね、自分の責任を意識しないという非常に歪な国民のメンタリティを作ってしまった。
とにかくその憲法をですね、変えないと。アメリカはやっぱり日本という有色人種の唯一の近代国家に戦争で手を焼いたんでしょうな。で、この国を一回徹底的にバラバラにしようということで要するに法律を作った。
私の親しい友人だった三島由紀夫さんとその共通の友人だった村松剛。彼が村松君がカナダの大学の客員教授を務めに行って、1年か2年勤めた帰りにニューヨークに寄って、アメリカの代表的な新聞ニューヨークタイムズのですね、日本が降伏した日とドイツが降伏した日を衛陶である論説をコピーして持ってきた。
ドイツが降伏した日はドイツ人は非常に優秀な民族でね、ナチスによって道を間違ったけれども、この優秀な民族のために優秀な国家を作るために私達アメリカは協力をしようと書いてありました。
日本の場合には違うんですね。カトゥーン。漫画が書いてあってね、この部屋位大きな化け物みたいな、クジラよりものよりもっと大きなナマズみたいな化け物みたいなのが描いてあって、ひっくり返って転がっている。大きく開いた口にGI、アメリカの兵隊が3人鉄兜を被って入っていって、その牙を抜いている。なんて書いてあるか。
この醜くて危険な動物は倒れたが未だに生きている。我々は世界の平和のためにアメリカの平和のためにこの動物、怪物を徹底的に解体しなくちゃいけない。それからマッカーサの占領政策が始まったんでしょ。
途中で朝鮮戦争が起こったんで経済需要が増えて日本もそこらへんをきっかけに立ち直ってくるんですね。この日本を統治していたアメリカ軍の基本的な物事の考え方はそれなんですな。
それは人種差別といえばそれっきりな事だけど、やっぱり有色人種が日本を作った。要するに近代国家というのはそれは、そらとにかくイギリスを攻めてアメリカに次ぐ世界第二のロイヤルネイビーを持った。こんなことは彼らにとっては想像も付かなかったんじゃないでしょうか。
それを日本人がやったんですよ。結構なことですよ。私も非常に誇りに思うよ。
それからね、トエンビーというまあまあの歴史学者がいる。日本人をバカにしすぎですね。私は大した学者だとは思わないけれど、この人の言った中でね、日本人がやった近代化は人類の歴史の奇跡だ、と書いている。これね、褒めたつもりでも実はトエンビーさんが日本の近代の歴史について知らない。
アメリカなんかが誕生する前の江戸時代はですね、世界で一番成熟した時代だった。
江戸にはとにかく100万を越す人間が住んでいて、東京の前身の江戸という街は世界最大の街だった。そして上水道まであった。当時の日本には寺子屋を含めたら3万の学校がありました。みんなね、読み書きが出来た。
という成熟の中でね、何が起こったかというと、関孝和なんていう数学者はニュートンやライブに次ぐ100年先にですな微分積分考え出している。それよりも残念ながら15年先にですね、インドの哲学者が微分積分を考え出しているけど、ライブにしろニュートンにしろずっと先なんです。
それから中小経済、先物買いですね、デリバティブとか手形とか、こういうのを発明したのはイギリス人じゃないですよ。イギリスが始める100年前、日本の大阪の相場やっている商人達がやっていた。それでこれを代表する本間さんという酒田の公証ですか、三代目の光岡って人が書いた、要するに先物買いの子孫のために書いた中小経済の手引き。これは英語にもスペイン語にもフランス語にも訳されて、世界中で先物買いの人達が基本的なテキストとして読んでますよ。こういう時代があったんですよ。
それがあったからね、私達はね、他の有色人種の国に先んじて日本という国は近代国家を作って軍事国家を作った。それが結局は最終的にはアメリカを相手にする戦争になった。
しかしこれだって、日本を占領して統治したマッカーサが後に議会で証言しているじゃないですか。
「今から考え直してみると日本が起こした戦争はこれは自衛のための戦争だったと。我々は経済封鎖までしたために日本は仕方なしにこの戦争をやったんだと。今になってよくわかった」
とマッカーサが言っている。日本の教科書にも載せることにした。それはそれでいい。
その後よく持ってここまで来たんですけどね、さっき言ったみたいに日本のその主要矛盾の憲法ってのが、この国を非常に手かせ足かせ。
大体世界で起こった問題はすぐ日本に響いてくる。軍事問題もテロの問題もあるでしょう。日本の軍隊がそこへ出かけていって、友軍と一緒にそこで協力して戦争することが出来ない。集団自衛権ってのは今の憲法がある限り認められない。
だからアフガンの戦争のためにいろいろ油を補給するためのインド洋の給油をする作戦そのものが、小沢一郎なんていうわけの分からない政治家が「あれはおかしい」と言い出して、あの人がどれだけ力があるか知らんれど、日本の政府はあの人を気にして、あのインド洋の給油を止めるんですよ。
今度ソマリアに出かけていく日本の自衛隊は、慈善事業というか病院作ったり橋を直したりすることらしいけれど、どんなゲリラに遭ってどういう攻撃があるかわからんが、慈善のための仕事ということで銃火器はいかんということでライフルしか持っていけない。何が起こるかわからない軍隊が。
こういうね、バカな規制ってのものを私達は未だに甘んじているわけ。
もうひとつね、これ案外皆さんが分からないことですけれども、日本の官僚が昔は優秀で、今非常によくない。自分達の利益ばっかり考えている。
かつて岸信介とか椎名悦三郎とか賀屋興宣とか大官僚がいました。この人達は非常に優秀だった。
なぜ優秀だったか。勇気があった、命がけで戦った。誰と戦ったというと軍部と戦った。
軍隊が言っていることは非合理で、とにかく日本のためによくないということで、これと戦うために命がけでやってね、賀屋興宣さんなんてね、軍縮会議に行ってロンドンでね、山本五十六を言い負かしたために、山本五十六は悔しいものだから自分でやれないんだよ。部下の、これは後になって有名は山口多聞という、自分と一緒にいる環境母艦の縛り付けて自分と一緒に沈む。
あの山口多聞少将が中佐か大佐の頃、山本についたら、彼らが生意気だから殴っちゃえという、軍縮会議で自分達で言うなり賀屋さんに押さえつけられたから、腹立たしさ紛れに殴るんです。それ位の度胸ってものが昔あったんですよ、官僚は。
今ダメです。なぜダメになったかというと、日本の官僚が軍になっちゃったんですよ。絶対的な存在になっちゃったんですよ。ですから政治家がそれに使われるんです。
私も25年自民党にいて政府の参与もしまして閣僚もやりましたが、いくらいってもダメなんです。結局役人のいいなりになる。大体あれでしょ、みなさん、日本の皆さんならわかるか。あのちっぽけな四国っていう島にね瀬戸内海から3本橋架けて儲かるわけないでしょ、こんなもの。福田内閣で決めたんだよ。
僕は「どう考えても無駄ですからこれはおかしいから福田さんこれおよしなさい」と言ったら、誰も言わない。最後に福田さん「君余計なことはいうな。これは決まってることなんだ。ちゃんと合理性があるんだ」「それは福田さん、あんたが鉛筆加えて勝手に作ったんじゃない。」といったら、僕は福田さんに十分可愛がられて閣僚にしてもらいましたけれど、怒られましたよ。
それでね、そういうものがまかり通る背景に、これまた主要矛盾なんだけれども、これは外国の人は懸念に思うかもしれないけれども、日本の各国間の会計制度っていうのはバランスシートがないんです。単式簿記というんです。大福帳と同じなんだ。
ですからね、どんな国でも発生主義・複式簿記でやっているのにですね、おそらく先進国の中で単式簿記なんてバカなことやっているのは、これは日本だけでしょうなあ。
ほいで私はね東京でお金かけて新しい方式作り出しましたよ。大阪も真似してやりだしたし、段々全国に広がりつつあるけれど。
複式簿記・発生主義でやらないと何が出来ないかというと、財務諸表がないんですよ、今の国には。財務諸表ってのは専門家の方はご存知でしょうけれど、この会社の株を買いたい、会社の内容がどうなのかと、この会社の株はまずいから売ってしまおうとかというときに、何を手がかりに判断するかというと財務諸表なんですよ。それがないこの国には。
だから官僚が平気で金を隠すし誤魔化すし本当に処置が出てこない。
この間ちょっと驚いたのは、読売のナベツネさんが私の先輩だからよく知っているんだけれども、あの人から聞いて「え?」っとなったんだけど、日本の、こう、じーーーっと貯めて貯めてなんで作ったんだかわかんないんだけど、タンスにこう金隠してタンス貯金を持っている人ってのはたくさんいてね、その総額が30兆あるんですって。目に見えない。
ところがね、そうすると30兆円の中の10兆円ってのは昔々懐かしい聖徳太子の1万円札なんだ。それをね10兆円は新しい札に変えないで持っているんだって。
古い札は札ですからね。この間ねどうも後ろめたいしマズイ感じがするんで、大金持ちが300億あるんだけれども、これが新札に替えてもらえないかって。もう一人の人が140億あるんで新札に換えてほしいから税理士に頼んだら、
これはやってもいいけど手数料を頂きますが、しかしもっと問題で、時効にはなっているんでしょうけれども、なんでこんなに金があったかってことで、恐らく査察が入って厄介なことになりますよってことで、やめたと。まだ旧札で持っているんだって。
そういうお金をね、掴んでいながら、どうやって引き出して国家のためにで流通させるかってことを今の役人は考えられない。自分達が後で会計するときに間違っているからだ。そんなこんなことでね、私達は使える金も使えず日本の経済をいろんな意味で支配してきたわけですから。
その前にもう一つ。そうだ、さっきもね幹部の方と飯食っているときにこれからの日本の安全保障の問題が出てきたんですけれども、みなさんね、世界地図を日本が載っている極東の部分を逆さにしてね、要するに中国側を上にしてね、なんというかな、逆さまにして地図を見てください。中国とか朝鮮とかから見ると、目の前に日本列島がいてすごく邪魔なんですよ。ロシアもそうなんです。
こういった地政学的の条件の中に日本がある。それは仕方ない。だけどねそういう地政学的におかれたこの日本は今、どういう状況にあるんですか。これは非常に基本的な主要矛盾なんだな。
周りに北朝鮮。状況証拠からすると日本から数百人の同胞を拉致して殺した。そして返さない。この国が訳の分からない核開発やって。
その上にあるロシアはですね、かつて条約破って突然宣戦布告してきて、北方四島勝手に盗って、アメリカがあそこに早く進駐していればよかったんだけど手が入らなくて、ロシアに盗られちゃってね。樺太はね、日露戦争のときにとったから仕方ないかもしれないけれど、昔からね、固有の領土の択捉、国後、千島まで盗られちゃった。大きな立派な島です。温泉がたくさん沸いて、沖縄本島より二つとも大きいんです。歯舞、色丹はちっこいですよ。
でもう一つですね、こっちは支那があるでしょ、支那。あれ支那っていうとみんな嫌がるんだねえ。支那のね、この間英語のインターネット見たら、支那人が支那のこと支那って書いてある。SINAって書いてある。
中国ってのは岡山県と広島県のことだよ。
なんで支那って言っちゃいけないの。これは孫文が決めた言葉なんですよね。
英語ではChina(チャイナ)でしょ。フランス語でChine(シーヌ)でしょ、スペイン語でChina(チナ)でしょ、ドイツ語でChina(ヒーヌ)ですか?それでなんで日本人だけが中国というの?まあそういうおかしな。
しかもその支那がですな、とにかく核を開発して、あのタクラマカンとかゴビの砂漠で核開発をやっているときにどれだけの放射能が日本に降ってきましたか。
日本の政府は知って知らぬ振りして顔して隠したんだ。あの頃ね支那はですね、今帽子被っていないと歩かないと、中国から来る雨で髪が濡れたら毛が抜けてハゲになるぞ、といわれたんですけれど、それで中国の放射能を降りてきたんですよ。
今になって福島原発が事故を起こすと、全く放射能の関係のない日本の地域でもヒステリーみたいになって変な者もいるようですけれど、原発の話はここではしませんがね、いづれにしてもね、とにかく国境を接したり、国境を奪われたり、同胞を奪われたり拉致されてる頃されている。この三つの国と接していて、相手は核を持っていて、日本だけが核を持っていない。
こんな地政学的な劣悪的な状況におかれている国家が世界にありますか?世界の大国で。
こういう地政学的な背景があるということをね、やはり毛沢東じゃなく、これは主要矛盾として私達こうあったらいいと思うんです。(←聞き取れず)
日本の防衛をどうするかって問題がこれからますます大事になってきます。
ずーっとアメリカさんのお妾さんできたんだから、なんでもお願いします。もうこんな時代は終わんなきゃいけない。
でね、私はやっぱりすごいなあって思ったのは、あの沖縄返還交渉やった時に、非核三原則、作らず持たず持ち込まず。これ佐藤さんが言い出して断固これは通せと。
私は参議院予算委員会で私は「作らず持たず持ち込まずってアホだらけのみたいな語呂合わせでこんなバカな話があるか。作らず持たずだったら持ち込ませないとダメじゃないか」と言ったら、「余計なことは言うな。これは自民党の党是なんだから批判するなら自民党を辞めたほうがいい」とまあ佐藤さんをよく知っていたので、向こうも半分冗談半分本気で言ったんでしょうが。
私はね「あなたのお兄さんの岸さんはもっと違っていて作らぬ持たぬ持ち込むはずだと言ったんじゃないですか?」って言ったんですが、その佐藤さんが実はね、沖縄じゃない、その小笠原諸島を取り戻したときに、あのときのアメリカのジョンソン大統領に「日本は核兵器を持ちたいんだ。アメリカは協力して持たしてもらいたい」と言ったらジョンソンは一応断るんですな。
今度ね、大統領が変わってニクソン相手に沖縄返還するときに例の非核三原則が出てきて、「いざって時に持ち込むのは当たり前じゃないですか。あそこには米軍基地がたくさんあるんだし。それを運ぶ飛行機もあるわけだ」って。
若泉敬っていう私の親友のがね、必死に働いて結局密約でいざというときは黙って持ち込んでいる、なんてウソな話で、沖縄返還したときから、風穴突いて私がちょっとアメリカ軍を脅かしたら、違った核兵器見せてもらいましたよ、核弾頭。
昔からある、今でもある。そんなことは知らぬふりしていればいい。なきゃこっちが困るんだから。
だけどもね、そのときに佐藤さんは、ドイツと一緒に核兵器開発しようと考えていて、村田良平というその時課長でした。こいつドイツ語の名人なんですけれど、彼に命じてねドイツに交渉する。ドイツは、東ドイツの問題もあったり、ちょうどチェコにプラハの春っていうのがあってそれを抑え付けるためにロシア軍が侵入してきて抑え付けた。
で神経質になっていたんで、ちょっと今時期じゃないということで、結局後にブラントンの時代になってから、強引に中距離のミサイルの配備をドイツにさせて、その条約の中でドイツも一緒に引き上げるという条項を入れたんですよ。日本は全部アメリカさん任せで来ている。
じゃあそれじゃあ日本はどうしたらいいんだ。核を持ったらいいじゃないか。
キッシンジャーはこの頃そういっているそうだよ。それを受けた平沢くん(?)が面白いんでね、シュレジンジャーってのも知っているんで。シュレジンジャーってのは私はよく知らないんだけど共和党系の方なんですか。シュレジンジャーのところにいったら、
「そりゃそろそろ日本も核を持った方がいいんじゃないか。アメリカも大変だ。」って言ったという。
どこまで本当かリップサービスかもしれないけれども。
ですからね、オバマが要するに世界中から核兵器をなくそうと、Yes, we can. と格好のいいこといってノーベル賞なんてインチキだからなんでもすぐくれるんだよ。ノーベル賞ってかなりインチキなんですよ、これ。
経済学賞なんてね、あれをもらったアメリカ経済学者の作っている会社がみんなつぶれちゃったからね。
そんなこんなだからね。平和賞なんてかなりいい加減でオバマは貰ったんだ。それでふた月もたたないうちにアメリカは正しい核の開発をしてんでしょ。シュミレーションして。シュミレーションならいいですよ。
だったら日本もシュミレーションをやったらいいんだ。
日本は核開発のシュミレーションをやりますと言うだけで、世界は緊張するし、ひとつの抑止力にもなるんですよ。それくらいのことを考えて、それが外交の要するに手品みたいなタスクですな。
でもねまあね、日本が核兵器を持ったらその先大変でしょうね。今はアメリカの人はよく知っているんだけれども、日本人は麻雀を知っているか。麻雀はね、上がるためにはイーファンつけなきゃダメなんですよ。イーファンってのはひとつの役ですな。世界の国際政治の中で、核を持っていることはイーファンなんですよ。
だからね、ミャンマーみたいな完全な徹底した軍事政権でもね、徹底的に欧米にいじめられても、北朝鮮はどうですか。なんだかんだいいながら騙されたアメリカの方が人がいいから食べ物送ったりして単純にひっくり返されてんの。
今度はさすがにねまあねえ、食料援助しないだろうねえ。
だけどね、とにかくそういうことなの。
核兵器を持っても実際なかなか使えませんし、使える状況でない。持たなきゃものが言えない。もうそんな不思議なメカニズムになっている。
ですから日本は何が重要かと言ったら、この間日本人が始めたあの快挙。40億km飛んで離れた所から帰ってきたあの「はやぶさ」。あれを一番驚嘆して評価しているのはアメリカの技術者ですよ。
あれはね、とんでもないロケットを発射してその先についている宇宙船をですね、あの宇宙船なんかを全部打ち落とす技術を開発したって、中国が散々威張っているけどね、支那のロケットは飛びやしない。
とにかく40億km飛んで行ってね、火星の向こうっ側の星の土を拾って帰ってくる。しかも正確に、途中で故障してそれを自分で直しながら、オーストラリアに平原に無事に落ちたんでしょ。これ正確な帰還ってのは難しい技術なの。
この打ち上げと40億kmの飛行とね、とにかくそれからの正確な帰還にあたったこの技術に携えると日本は何が出来るかって言ったら、アメリカが核を気にしながら、次の戦略兵器で解決させるコンベンショナルストライクミサイル。これは日本だったら簡単に出来ますよ。
やるかやらないかは日本人の政治家の度胸の問題なの。普通の通常兵器なんだから。核弾頭積んでいないんだから。
だからね、これは2000km、3000km飛んでね、この頃はGPSが進みましたから、例えばこれを東京から2000km、3000kmから撃とうとしたら今の技術だったら出来る。
かつてアメリカはですね、核を持とうとしたリビアのカダフィをやっつける時にですね、あれはイギリスの基地からね、フランスは嫌がったのでフランスの上空は飛んでいない、ジブラルタルを周って地中海を入ってリビアに行って、カダフィの居住区にですね、いくつかの棟があってそのひとつひとつの棟を徹底的に爆撃したの。その中の一つにカダフィが一番好きだった第三夫人と子供がいて。これがね、殺されまして、カダフィはショックを受けて、カダフィは核の保有を諦めたの。
それに比べれば、はるかに高等な技術を今もアメリカも日本も開発していない。その頃支那の大将はどこに住んでなんていう人かわからないけれど調べればすぐにわかるんで、あんた変なこと言ったらお宅のベッドルームに爆弾落としますよ、と。そういうコンベンショナルストライクミサイル、日本だったらすぐ出来るんですよ。
アメリカがやってくれ、アメリカが結構なことを言ってくれれば日本はすぐにやったらよろしい。
それからまあねえ、折角お招き頂いているので、ここで嫌なことを言うみたいだけど、アメリカもそろそろね、日本をね、対等なパートナーと扱ったらいいと思うね。
例えばね、日本の航空機産業。これは徹底的にアメリカが弾圧してきたの。YS11(?)という中古型のプラット飛行機を作ったとき、あの販路を私達は東南アジアで求めていたんですけれど、これはアメリカが妨害して潰したの。同じように同じような形の飛行機を作ったのがインドネシアのIAEですかな?その会社の飛行機も潰されたの。
それをね、その時たまたま私の親友の後に丸紅の、大きな商事会社の社長になったけど、当時まだ中堅幹部でインドネシア丸紅の社長がつまりインドネシアの支店長をしていた鳥海くんがね、そのいきさつをよく見てて、私に報告してくれたけども、その時インドネシアの飛行機を潰したのは、あのロッキードのコータンとクラッチャーですよ。
でね、私は日本の航空機産業ってのは、アメリカを本気で育てたりそれがアメリカのためになる。アメリカの軍用機、特に戦闘機なんかのコックピットなんか全部日本製ですよ。これはセラミックでこれは日本でしかできない。
中の計器にあるクリスタルリキッドの液晶体もこれ戦闘機が急上昇急降下したら温度の差で濁ってくるから日本製しか使えない。
クリントン政権の最後の頃ね、日本がですね、ソニーという会社がプレイステーション2という子供の遊び機器を作りました。これは中に搭載されているマイクロチップが正確な数字は忘れましたが、アメリカの宇宙船に搭載されているマイクロチップの倍くらいあった。
子供の遊ぶ機械にこんなものを搭載するのはとんでもないってことで、アメリカは慌てて、これは絶対にこれは中国に売るなと言ったのと同時に、悔しいんでね、戦闘機のコックピット、軍用機のコックピットのセラミックとか液晶体をなんとか自分で作ろうってことで、通産省は随分抵抗して反対してきたんだけど、押し切られて、作っている日本の会社は企業秘密になる生産工程までを見せたの。アメリカさんの圧力で。
そして結局どうなったかといったらね、これはダメだと。
日本と同じようなものを作ろうとしたら日本のお金の倍かかって、要するに時間がかかるから、これはやはり、日本から供給させようと。という結論に至りました。そういう経過がありました。
とにかくね、日本はですね、中曽根さんの時代に次期主戦闘機、素晴らしいものを作ろうと思って、あの頃はステルスなんてものはなかったんだけれども、これを持ってこられると、どんな空中の先導でもどんな飛行機でも敵わない。ということは宙返りすると空を飛ぶ半径がF14の半分なんだから後ろにくっつけられても、ビューって宙返りしたら相手の後ろ側にくっつけられてしまうの。
これはものすごい圧力で涙を飲みながら三菱重工は諦めて、その代わりアメリカはね、F15はその時は世界最高の戦闘機だったので、これは日本とアメリカもっと改良してF15のスペシャル版を日本とアメリカだけで使おうじゃないかという、まあそれで三菱重工は情けないことにわかりました、と折れたの。
本当は作っておけばよかったんですよ。
アメリカが作らせなかったんですよ。今そんなことは言わないだろうねえ、アメリカは。
日本で作った優秀な戦闘機を売ったらいいじゃないか、アメリカに。
あのステルスだってね、田母神さんが言っていたけど、あの上に塗っているレーダーに映らない塗料ってのは日本でしか出来ないんですよ。
そんなことも知ってか知らずか知らんけれどもね。
しかもあのステルスF-22ですか、日本が買うといったら、
「うーん売ってやってもいいけど、ライセンス生産させない。一切ブラックボックスの中にいれて、値段は?ていったらね、アメリカで買う値段の2倍もする。」
こんなバカな買い物はしないでさっさと日本で作ったらいいじゃない。私は日本なら出来ると思いますよ。
いづれにしろ、なんというんでしょうかね、日本は日本で自力でやれることはやるぞ、というのはあるのに、日本の持っている軍事力の技術的なポテンシャルってのを見せる必要がある。
そのためには実際核兵器なんか作らなくてもシュミレーションやればいい。やりだしたらところでみんなザワザワするんだ。ましてやそのコンベンショナルストライクミサイルなんてやろうと思ったら出来るんです。
まあそうでもしませんとね、中国はあれでしょ、尖閣諸島をとにかく日本が実効支配しているのにぶっ壊すために、あそこでもっと過激な運動をし始めた。どういうことですかね。あれ日本の固有の領土だし、沖縄を返還するときにはね、あそこの島も全部帰ってきたの。
あれはね、非常に沖縄ってところは島が多いところで、私はそのときに随員というかオブザーバーでいましたね。
あれはヨットと同じでポイントを決めてね、7つか8つポイントを結んだ線から南にある海上の突起物をみんなね全部ね、沖縄として返してもらうというそういう条文にしたんですよ。それで返ってきたの。
この尖閣はオレ達のものだ?とんでもない話だ。
でね、東京都はあの尖閣諸島を買います。買うことにしました。多分私が留守の間に実務者がですね、決めているでしょう。
東京が買うんだったら栗原さんって方がこわごわ本当に前のめりながらしていたんだけれども。本当はね、国が買い上げたほうがいいんだけれども、国が買い上げると支那が怒るからね、なんか外務省がビクビクビクビクしてやがんの。
あそこに最初に燈台作ったの僕ですよ。仲間が貯金して。
チャチな燈台なんだれど、漁師に喜ばれて、日本青年者という右翼の団体があれ金持っているんだね。私達がいるんでって頼んだら立派な燈台作ったの。そして足りないところあったら言ったら直させるよ、と私が水路部に行って、検査させて、そしたら立派な燈台作ったの。
その燈台が光発光し出したらね、外務省のバカがね、海図に載せろって言ったら「時期尚早」って言うんだよ。時期尚早ってなんですか。日本の国土に、日本人が作った燈台に灯を灯して、チャーターに載せなかったらかえって危ないんだよ。僕なんかヨットやっているから。今はGPSが発達しましたけどね。
あの燈台なんなのかわかんないし、ぶつかったら珊瑚礁多いところだし。ですからですね、とにかく載せろと言ったら載せなかったの。
私の息子が同じように国交省の大臣になったんで、お前頑張って載せろと押し切ってですね、日本人が作った尖閣諸島の燈台にですね、日本国保安庁これを作るというプレートをこれを貼らせたの。
その尖閣も今の政府の姿勢じゃ危ない。
私は栗原さんって方とは昔からよく知ってましてね、本当はその学生達にチャチな燈台作ってもらったときに、その時の島の持ち主は古賀さんっていうんですけどね。沖縄の人で。古賀さんの所に行ったら旦那さんがなくなって未亡人になっていたの。残念ながらついこの間、大宮の栗原さんって人が買いたいっていうから売りましたと。
私、栗原さんの所に行ったら、政治家に一切会わないって言うんですよ。嫌だから。
ところがね、あれですな、栗原さんの家を仕切っているおばあちゃんの親友ってのが、私の父親の昔家事やっていたオヤジが支店長やっている時の次長やってた人の未亡人で、仲いいんで、その人が取り持ってくれて、会いましたらね、
おばあちゃんが「戦争中、広大な土地を飛行場作るって言うんで接収されて、もう私の所はどんどん取られて、この屋敷も何千坪もあったのに区画整理で削られてこのザマです。私は政治を信用していませんから絶対に政治家に預けません。石原さんは石原さんで会いましたけれどね、私達はちゃんと守りますからね。」
そのおばあちゃんが亡くなりましてね、ちょっと色々事情が変わってきましてね、今の当主の栗原くんが私と会いましてね、東京が買うことに致しました。東京が尖閣諸島を守ります。
あそこは立派な漁場になりますしね、立派な漁場なりますね。
沖ノ鳥島だってね、支那や台湾や朝鮮から船が来て乱獲したので、あそこを守るために組合長が頑張って漁礁を作りまして、あそこに日本の漁船が行くようになったら外国を取っ払え。
尖閣はもっといろんな意味があるでしょう。ということですよ。
まあ日本の政府が嫌がろうと、どこの国が嫌がろうとですね、日本人が日本の国土を守ることで、島を取得することで何か文句ありますか?ないでしょ、みなさん。
ということでね、やっぱりやることをね、ちゃんと確実にやっていかないと政治は信頼されないし。そういうことの認識をしあうことで、まさか東京が尖閣諸島を買うことでアメリカが反対するわけないよなあ?ないでしょ?
NO!と言っています。
これで安心して終わります。ありがとうございました。
私も石原さんの会見に興味をもっていて、全文がないかなと探してみたのですが見つからなくて文字に起こしてしまいました。
→ http://ameblo.jp/pocky-14/entry-11231325475.html
私にはよく聞き取れなかったところもしっかりと文章にされているので、参考にしてもよろしいでしょうか?
大変な労作ありがとうございます
感動的な動画だったので 文字にされて感謝されるかたがいっぱいおられると思いますよ
ひとまず アップさせていただきますね
全文起こしありがとうございます
そしてお疲れ様でした。
私も冒頭5分ぐらいやっていたので、ご苦労お察し申し上げます。 大変お疲れ様でした、そして、ありがとうございます。 深く感謝申し上げます。
拡散させていただきますm(__)m