しらかば帳:現場の雰囲気 /長野

毎日新聞 2012年04月24日 地方版

 4月1日で運航開始から半年を迎えた信州大医学部付属病院のドクターヘリ。3月31日の長野面で、医師や看護師、運航管理を支える人らの様子を紹介した。事前の取材で印象的だったのは、現場の雰囲気だ。

 いつ、どんな患者が運び込まれてくるか気が抜けない。一分一秒が生死に関わる−−。そんな緊迫した雰囲気を想像していた。

 いざ訪ねると、業務に関わる人たちは和やかで落ち着いた様子。取材に気軽に応じてくれた。「同僚がヘリコプターの刺しゅう入りで手作りしてくれた」という看護師の戸部理絵さんの可愛らしいポーチが象徴的だった。もちろん、要請が入れば、迅速に出動する。岩下具美医師は「ギアの切り替えを大事にしている」と話した。

 救急医療の現場だからこそ、どんな状況にも対応する冷静さや、患者を支える明るさが不可欠なのだろう。それが一人でも多くの救命につながってほしい。ヘリが飛ぶ姿を目にする度に、そう思う。【大島英吾】

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