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県貸し出しの放射線測定器 未返却、詐取被害か いわき
福島県いわき地方振興局は24日、いわき市の会社代表を名乗る男に貸し出した放射線測定器3台(計約125万円相当)がだまし取られた可能性があると発表した。近く詐欺容疑でいわき中央署に被害届を出す。 振興局によると、18日午前11時ごろ、男が同市平の振興局を訪ね、「事業所と製品の放射線量を測りたい」と測定器3台の借り受けを申し出た。貸出票に社名と住所、固定電話と携帯電話の番号を書き込み、翌日に返す約束で借りた。 ところが、翌日になっても返却されず、職員が貸出票記載の固定電話にかけると同市の女性に、携帯電話は福島県南会津郡の女性に、ともに会社と無関係の個人につながった。社名は実在する可能性のある会社で、名を借用したとみられる。測定器は24日現在、返されていない。 振興局は福島第1原発事故後の昨年4月から、事業所を対象に測定器の無料貸し出しをしているが、借受人には貸出票の書き込みを求めるだけで、身分証明書の提示を義務付けていなかった。 振興局は「公共物がなくなり、申し訳ない。事実関係を調査し、今後は身分証明証の提示を求め、再発防止に努める」と話した。
2012年04月25日水曜日
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