敦賀原発:立地不適格の恐れ 直下の断層調査へ

毎日新聞 2012年04月24日 21時56分(最終更新 04月25日 01時12分)

破砕帯の状態を調査する経済産業省原子力安全・保安院の意見聴取会の専門家ら=福井県敦賀市の敦賀原発敷地内で2012年4月24日午後1時58分、代表撮影
破砕帯の状態を調査する経済産業省原子力安全・保安院の意見聴取会の専門家ら=福井県敦賀市の敦賀原発敷地内で2012年4月24日午後1時58分、代表撮影

 委員の遠田晋次・京都大准教授は「D−14などが浦底断層の動きに誘発されてずれる可能性がある。もう少し詳しく検討する必要がある」と指摘。杉山雄一・産業技術総合研究所主幹研究員は「今までの経験に基づけば、活断層のように振る舞う破砕帯であることを否定できない」と話した。D−14は原子炉建屋の直下を通らないが、直下を通る複数の破砕帯が連動する可能性もあるため、保安院が調査を求めた。

 東京電力福島第1原発事故を受けて保安院は昨年11月、破砕帯が活断層と連動するか調査するよう原電に指示し、原電は今年2月から、原発敷地内の6カ所で破砕帯の調査を進めている。【柳楽未来】

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