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事件
敦賀原発、立地不適格か 保安院、周辺断層の再調査指示
2012.4.24 19:30
[エネルギー]
経済産業省原子力安全・保安院は24日、日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)を現地調査し、原子炉建屋周辺の断層が新しい時代に動いた可能性があるとして、日本原電に再調査を指示した。再調査の対象には原子炉の下を通る断層も含まれ、保安院はこの断層が周辺の活断層と連動して動く危険性が確認されれば、原発の立地場所として不適格になる恐れがあるとの見方を示した。
この日は保安院の担当者と専門家らが同原発周辺の4カ所で、断層の活動状況などを調査。2号機の原子炉の下を通る断層について、専門家は、同原発の敷地内にある活断層「浦底断層」が活動したときに「連動して動く可能性がある」と指摘した。また、建屋から約150メートル離れた断層についても、新しい時代に動いた可能性は否定できないとした。
原子力安全委員会が定めた原発の耐震設計審査指針の手引きでは、12万年以内に動いた活断層や、活断層と連動して動く断層の上に、原子炉建屋など原発の重要設備を設置することを認めていない。
日本原電は「専門家の意見を踏まえ、適切に対応したい」とした。
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