白苺の季節

なんとなくの日記


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横アリのライヴ、席はあるから、最悪座ればいいと思っていたけど、杖をつくような人は迷惑だと、お叱りのメッセージを大層いただきました。

杖に足が引っかかったて転んだら、慰謝料もらうと。



白苺の季節


私の杖は、松葉杖のように大きくなく、間隔にもよるが、座席の間にも入れる。

左足のみ一本だし、少しゆっくりだけど、平坦な道は杖は軽く沿えるほどで大丈夫。


階段はさすがに体重をあずけることがありますが。


以前は車椅子だけでしたが、あるライヴを間近で見たくて、結構頑張ってリハビリした。


「負けないよ!」「たちあがれ!」「大丈夫!」「弱くない!」「絶対あきらめない!」 

なんてね。


だから、ちょっとしんどかったけど、杖のみで行列に並んでた。

車椅子は、大型のコインロッカーに預けた。

車椅子だと結構邪魔だし、チケットは車椅子席でもなかったし、サポートする人がいないと急なスロープは上れないから。


並んでいるとき、周囲を気にせず走っていた子供が、杖の足に引っかかった。

すぐに抱えたので転倒はしなかったけど、母親?は怒っていた。

「そんな危ないもの持って、迷惑です」


言い返せなかった。

自動車は便利な乗り物だけど、使い方を間違えば何十人も事故に巻き込まれる。

私の杖も、杖そのものにつまずく人もいるし、私が振り回せば凶器になる。


でも、もっとひどいことを言われているので、その場は「すみません」と謝った。


しばらくして、少しずつ進んでいると、スタッフの人が、「大勢がいっせいに動くし階段は危ないから杖は控えて欲しい」と言ってきた。平坦な道だったので、何とか杖をつかずに歩いていたのを見てのことだと思う。

「今は大丈夫ですが、押されたときや階段では必要です」と話したら、「車椅子用のお席は?」と聞かれた。


「私は杖があれば、少し頑張れば立って歩ける。」

「杖は邪魔にならないようにするし、人が少なくなってからしか席を離れない。」


と何回か説明したが、「演出上会場が暗くなることもあるし、スタンディングのときに杖に足をとられることがある。」「その際の責任は取れないので、杖は預けるか、持ち込まないで欲しい。」としか言われない。


バイトだろうか。外注スタッフだろうか。


チケット購入時、「松葉杖みたいに大きくなければ、傘程度の杖なら問題ないと思います」と説明を受けたことを話したが、それは電話のオペレーターでは大きさはわからないからとしか言われない。


まだ足腰が弱い私は、暗いときや階段でこそ杖が必要であると何度も訴えたが、このキャパでは安全のために持ち込みはあきらめてくださいとしか言われなかった。


周囲の人も、「迷惑だなぁ」から始まり、「早くしろ」「障がい者は一番上の隅にいればいい」「現地では邪魔なんだから、DVD発売まで待て」という声が大きくなってきた。

中には擁護してくれる人もいたが、その声は消されていった。


開場時間になっても、一人止められて入れてもらえなかった。


私は足が悪いが、健康である。

それが通じなかった。


会場で歓声が上がるころ、帰途についた。

そのまま外で聞くこともできたが、チケットを持っているのに外で聞く屈辱に耐えられなかった。


本当はもう一泊する予定だったけど、とてもそんな気になれず、夜行高速バスに乗った。


今頃は生でパフォーマンスを見ている時間だと思うと、涙が出てきた。


きっと会場は楽しいんだろう。


でもメンバーに罪はない。


杖で入場できると思った私のリサーチ不足だ。そしてスタッフとのコミュニケーション不足だ。


後ろでイライラした人。障がい者を怖がったり、気持ち悪がった人。泣いた子供。


私がそこにいなければ、皆楽しい気分で入場できたんだ。



やっと、ほんとうにやっと手に入れたチケットだったけど、一瞬で無価値になった。


バスの中でずっと泣いていたら、隣のおばちゃんがポケットティッシュをくれた。

5分でなくなったけど(笑)。


途中の休憩場所で、パープルとグリーンのペンライト、パープルのマフラータオルとグリーンの法被を捨てた。

会場で使うつもりだったけど、新品だったから、それを誰かが使うのはイヤだったし、とっておけば屈辱を思い出して憎しみに変わるかも知れない。そう思ったから。



多くのお叱りをくれた皆様。

確かに、私が行かなければ、他の人が一人行けたのは事実です。

メンバーと一緒に声を出したり、ジャンプしたりすることができた人がいたはずです。


今回は本当にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。


今後は「会える」とか「会いに行く」、「パフォーマンスを見たい」などと不相応な事は考えずに、CDとDVDで楽しみたいと思います。


かたわが人様と同じ夢をみてしまい、すみませんでした。


ご迷惑、ご不快な思いをさせてしまった方々に、心よりお詫び申し上げます(_)。





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