コメの産地偽装販売で宮城県に行政指導を受けた仙台市の米穀卸協同組合「ケンベイミヤギ」が仙台地裁に自己破産を申請することが23日、東京商工リサーチの調べで分かった。負債総額は約6億6000万円。
ケンベイミヤギは2010年産米で、福島県産のひとめぼれやコシヒカリを混ぜているのに「宮城県産」と表示するなど、産地を偽って販売していたことが発覚。今年1月、県が米トレーサビリティー法に基づき改善指導した。
ケンベイミヤギは1951年設立。健康食品や灯油も扱う、米穀卸では県内大手。商工リサーチによると、米価低迷などで97年3月期に42億円あった売上高が11年3月期は13億円まで落ち込み、4年連続赤字となるなど業績が低迷。産地偽装発覚後は学校給食の契約が解除され経営が一段と悪化し、昨年12月に全従業員を解雇していた。