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敦賀原発の地下に活断層の可能性
4月24日 23時58分

福井県にある敦賀原子力発電所の敷地を、活断層の専門家が調査したところ、地下の亀裂が活断層の可能性があり、近くにある別の活断層と連動する可能性が指摘されました。
原子力安全・保安院は、想定される最大の地震の揺れがこれまでより大きくなるおそれがあるとして、日本原子力発電に再調査を指示しました。

原発周辺の活断層について、原子力安全・保安院は、去年3月の震災以降、活動が活発になったことから、原発の耐震性への影響を調査しています。
このうち、福井県敦賀市にある日本原子力発電の敦賀原発では、24日、活断層の専門家や保安院の担当者ら10人が、敷地内の地層が露出している地点を視察し、地中にある3本の亀裂の状態を調査しました。
その結果、専門家から「2号機から西に150メートルほど離れた地中を走る亀裂は、活断層の可能性があり、近くにある敷地内の別の活断層と連動する可能性がある」と指摘されました。
この指摘を受けて、保安院は、連動した場合、想定される最大の地震の揺れがこれまでより大きくなるおそれがあるとして、日本原電に再調査を行うよう指示しました。
日本原電は調査を検討するとしていますが、想定される揺れが引き上げられた場合、ストレステストの結果などに影響が出る可能性もあります。
保安院の耐震安全審査室の小林勝室長は、「今後精密に調査する必要があり、結果によっては敦賀原発の耐震性の評価に影響を及ぼす可能性もある」と話しています。

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