母久江さん(当時77歳)と妻美都子さん(同56歳)を刺殺された山下誠さんは23日、弁護士を通じて手記を公表した。警察への不信感について「払拭できるはずがない。相談を受けた習志野署員が、作成すべき相談受理票を作っていなかったというのはありえない」と厳しく批判した。
手記によると、山下さんは21日午後、長崎市内で千葉県警の首席監察官や再調査の対象となった刑事部参事官ら約10人と面会し、結果の説明を受けた。
手記では「(昨年12月9日に)容疑者が三女のマンションに現れたことなどから迅速に対処すべきで、これでは私たち国民の生命を守る組織とは言えない」と指摘。「上層部が責任を取るべきで、現場で働く署員には今後、責任感と正義感をもった立派な警察官として働いてほしい」とした。