「逃げ地図」で避難迅速に 陸前高田の住民ら作製


 

 陸前高田市気仙町の長部地区コミュニティ推進協議会は22日、同市の長部地区コミュニティセンターで、日建設計(東京都千代田区)のボランティアチームと共同で「避難地形時間地図(逃げ地図)」を作った。道路を色分けし、高台までの避難時間が一目で分かり、迅速な避難や今後の街づくりに活用する。

 作業は、東日本大震災の津波浸水エリアを地図に示し、避難できる高台を明示。道路ごとに、高齢者が坂を歩くスピードを基準に避難ポイントまでたどり着ける時間を3分間隔で緑や黄緑などに色分けした。

 完成した地図は高台までの避難時間が一目瞭然。同協議会の菅野征一副会長(67)は「何分で逃げられるかが分かる。家庭や公民館に掲示し活用したい」と語る。

【写真=道路ごとに高台までの避難時間を色分けする住民とボランティアチーム=陸前高田市】

(2012/04/23)

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