長崎ストーカー殺人:三女への傷害容疑で再逮捕へ

毎日新聞 2012年04月24日 21時20分(最終更新 04月24日 22時53分)

鑑定留置を終え、長崎県警西海署に入る筒井容疑者(フードをかぶった中央)=同県西海市で2012年4月24日午後5時33分、樋口岳大撮影
鑑定留置を終え、長崎県警西海署に入る筒井容疑者(フードをかぶった中央)=同県西海市で2012年4月24日午後5時33分、樋口岳大撮影

 長崎県西海市の2女性殺害事件で、殺人容疑などで逮捕された無職、筒井郷太容疑者(27)について、長崎県警は殺害された山下美都子さん(当時56歳)の三女(23)への傷害容疑で再逮捕する方針を固めた。筒井容疑者は、事件当時の精神状態を明らかにするための鑑定留置が24日、終了した。警察の捜査対応が問題となった三女への被害も立件することで、事件の全容解明を図る。

 捜査関係者によると、筒井容疑者は昨年10月下旬、三女が当時住んでいた千葉県習志野市内で暴力を振るい、顔や腕などにけがをさせた疑いがもたれている。

 美都子さんの夫誠さん(58)は昨年10月下旬以降、千葉県警習志野署に筒井容疑者によるストーカー行為を相談したが、同署は「人手が足りない」などとして被害届の受理を先送り。署員らは北海道旅行に出かけていた。

 被害届は昨年12月14日になって受理されたが、美都子さんと誠さんの母久江さん(同77歳)が殺害された。北海道への旅行は今年3月になって発覚し、千葉県警の鎌田聡本部長が訓戒処分を受けるなど、処分や口頭厳重注意を受けた関係者は長崎、三重両県警を含め計34人に上った。【樋口岳大、梅田啓祐】

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